火星サバイバルゲーム『MEMORIES OF MARS』Steamで早期アクセス販売開始。避けられぬ死に備え、最大64人で記憶を残すクローン人間として生きる

パブリッシャーの505 Gamesは6月5日、『MEMORIES OF MARS』をSteamにて早期アクセス販売を開始した。『MEMORIES OF MARS』は、火星を舞台として展開されるオープンワールド型のサバイバルゲームだ。

パブリッシャーの505 Gamesは6月5日、ドイツのインディースタジオLimbic Entertainmentが開発する『MEMORIES OF MARS』について、Steamにて早期アクセス販売を開始した。価格は3090円で、6月13日までは10パーセントオフの2781円で購入可能。本作は、火星を舞台にするオープンワールド・サバイバルゲームだ。

『MEMORIES OF MARS』の舞台となるのは、今からおよそ100年後の世界。この間に火星には重水素を含む鉱床が存在することが分かり、地球からエネルギー企業が相次いで進出し開発競争に発展。そして大量の労働力が必要とされる中で、違法なクローン実験が横行する。つまり、人間のクローンが生み出されたのだ。やがて入植者はすべてクローン人間に置き換えられるが、火星の開発は思うように進まずエネルギー企業は撤退し、入植計画も頓挫する。プレイヤーはこの放棄された赤い星で、置き去りにされたクローン人間として目を覚ます。

マップは16平方km超のオープンワールドで、平地や渓谷、砂漠、クレーターなどさまざまな地形がある中に、廃墟となった街や鉱山、工場、バイオドームなどの施設が点在している。プレイヤーはこのような世界を生き抜くためサバイバルをおこなう。体力やスタミナ、酸素などのステータスに気を配りながら、資源を求めて探索をするのだ。ただし、火星には入植計画の失敗により生まれた危険なモンスターが生息するほか、プレイヤーと同じクローン人間もおり、彼らは必ずしも友好的とは限らない。身を守るための行動も必要となる。

本作は、現時点ではオンラインマルチプレイのみに対応しており、サーバーごとに最大64人でのプレイをサポートする。プレイヤーは単独でゲームを進めることも可能だが、ほかのプレイヤーとグループを組めば、さまざまな面で協力し合うことができる。たとえば、本作には建物などをクラフトできる要素があるため、複数人で協力すればより大きな拠点をより手早く完成させられる。もちろん、敵対するほかのプレイヤーやモンスターなどの脅威を低下させることにも繋がるだろう。

ゲームを通じて入手できる重要な資源としては「FLOPS」と呼ばれるものがある。これは火星の開発がおこなわれていた時代に設置された、自立型の静止衛星「Mother」から供給されてくる資源で、人間が火星から去った後もMotherは稼働し続けている。FLOPSはあらゆる処理に必要なパワーとして利用でき、たとえばクラフトした施設を稼働させるためのエネルギーや、武器やアーマーなどのクラフトに必要なブループリントを解析するためであったり、あるいはプレイヤーのスキルやアビリティのアンロックにもFLOPSが必要となる。FLOPSの入手方法としては、探索中に発見できるコンテナから回収したり、モンスターを倒したり、あるいはほかのプレイヤーとトレードしたり、強引に奪うことで手に入る。また、ゲーム中にはPvPイベントが発生することがあり、報酬としてFLOPSが提供される。

本作の火星では、生き物に死をもたらす強烈な太陽フレアが数週間ごとに降り注ぐ。これを表現するためにゲームではシーズン制が採用されており、シーズン終了と同時にサーバーがリセットされるため、プレイヤーが構築した建物や獲得したアイテム、クラフトのレシピなどは失われることになる。ただし、シーズンが終了する前に「Memory Backup Center」にて“記憶をアップロード”しておくことで、新シーズン開始時にはその記憶を受け継ぐ新たなクローン人間として再開でき、前回消費していたFLOPSの一部を保有した状態となる。そのFLOPSで同じスキルなどを覚えなおしても良いし、また別の方向にキャラクターを成長させても良いだろう。

獲得アイテムについては、プレイヤーが構築した拠点内で緊急避難カプセルをクラフトすれば、そこに一定数待避させておくことができる。ただ新シーズンが始まった際には、そのカプセルはどこかの地面に埋まった状態となっているため、専用の探索装置をクラフトして探し出す必要がある。なお、新シーズンは大規模アップデートでもあるため、その都度新たなロケーションやアイテム、敵キャラクター、イベントなどの新要素が追加される。

本作は早期アクセス期間中には、乗り物の追加や、シングルプレイでも楽しめるようPvEサーバーの追加なども検討されている。開発元Limbic Entertainmentによると、2018年内には正式リリースしたいとのことだ。また、このPC版が軌道に乗れば、コンソール向けにもリリースしたいとしている。なお本作の発売直後には、主に中国などアジア圏にてサーバーへの接続障害が発生し、Steamレビューの評価を下げる結果となった。開発元は現在、サーバーの追加を含め全力で対応に当たっているとのことだ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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