ゾンビサバイバルゲーム『State of Decay 2』発売から2週間足らずでプレイヤー数200万人突破。安価なサブスクリプションサービスが寄与か

 

マイクロソフトは6月4日、Undead Labsが開発したXbox One/Windows 10向けゾンビサバイバルゲーム『State of Decay 2』が、5月22日の発売から2週間足らずでプレイヤー数が200万人を突破したと発表した。本作は、発売から2日経った時点ですでに100万人を突破しており、それから短期間でさらに100万人を上積みした形だ(「Ultimate Edition」の購入者は5月18日から先行プレイを始めている)。

この短期間での記録達成は、本作が大きな期待を集めていたタイトルだったということはもちろんだが、海外でXbox One向けに提供されているサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」の存在も大きそうだ。Xbox Game Passは、月額9.99ドル(約1100円)を支払えば、ラインナップされた100本以上のゲームが遊び放題となる。基本的には発売から時間が経ったタイトルが多いが、マイクロソフトが販売する新作は、その発売日からカタログ入りするという大胆な施策が今年から導入され、『State of Decay 2』もその対象である。

Xbox Game Passの加入者数は公表されていないが、月額わずか9.99ドルで新作AAAタイトルをプレイし放題ということは魅力だろう。今年3月にマイクロソフトから発売された海賊アクションアドベンチャーゲーム『Sea of Thieves』も、発売初週に200万プレイヤーという大きな記録を達成しており、同社はXbox Game Passは大きなユーザーコミュニティを作り出すことに繋がっていると述べている(Xbox Wire)。またマイクロソフトによると、Xbox Game Pass加入者は加入前よりもたくさんゲームをプレイし、さらにカタログ外のゲームにも積極的に手を出すようになる傾向にあるという。Xbox Game Passはユーザーにとって有益なだけでなく、メーカーの利益にも結びついているようだ。

『State of Decay 2』は、人間社会が崩壊してから1年が経ったアメリカの田舎町を舞台に、ゾンビで溢れる世界を生き抜くサバイバルゲームだ。オープンワールドのマップを探索し、ほかの生存者を仲間にして自らのコミュニティを形成。拠点を構築し、それぞれの役割をこなしながらサバイバル生活を送る。最大4人での協力プレイにも対応する。なお本作の国内リリースは、CEROレーティングを取得できないことを理由に見送られている(関連記事)。

今回の発表の中では、本作のプレイヤーがこれまでに倒したゾンビは合わせて約20億体にのぼることや、プレイヤーの平均生存日数は3日、全プレイヤーがクリアしたコミュニティストーリーは12万1000以上といった数字も明かされている。多くのプレイヤーが本作を楽しんでいる一方、バグの多さやパフォーマンスの低下などが指摘されている。開発元のUndead Labsは現在、バグ修正やゲームの改善に全力を注いでいるとのことだ。