極寒都市を築く『Frostpunk』新シナリオやエンドレス系モードを含むロードマップ公開。有志日本語化Modは完成済み
11 bit studiosは5月31日、極寒地にて世界最後の都市を築くスチームパンク・ストラテジー『Frostpunk』のロードマップを公開した。本作は『This War of Mine』開発チームの新作として2018年4月に発売され、わずか3日で25万セールスを達成した人気作品である。
舞台となるのは蒸気機関が発達した19世紀末イギリス。世界規模の大寒波により文明が崩壊し、残された人々は新たな拠点を求めて避難生活を始めた。プレイヤーはロンドンを離れた生存者グループの指導者として、凍てついた大地にて決死の街作りに挑む。『This War of Mine』が個人および少数の仲間の生存をかけたパーソナルなサバイバルゲームであったのに対し、『Frostpunk』はコミュニティの存亡とモラルを天秤にかけるサバイバル・ストラテジーとなっている。
今回公開された2018年ロードマップによると、まず6月の無料アップデートにて新ゲームモード「Survivor」が追加される。難易度ハードでも寒波を乗り越えられるような上級者向けの高難度コンテンツだ。続いて、住民や自動労働ユニット(オートマトン)を命名するカスタマイズ機能が追加される。将来的には名前以外にもカスタマイズ・オプションを増やしていくとのこと。
2018年最大のコンテンツ・アップデートとして予定されているのは、新シナリオ「The Builders」の追加である。他のシナリオと同様、シナリオ固有の物語や挑戦が待っている。またコミュニティからの要望として、エンドレスモードやサンドボックスモードを求める声が多かったことから、そうした期待に応えつつも独自要素を加える「Endurance」モードの実装が計画されている。そしてロードマップの最後では、より美しいスクリーンショットを撮るための編集ツール「Winter Snapshots」が発表されている。
以上が無料アップデートとして2018年に追加される予定のコンテンツである。これはあくまでも2018年の計画であり、『This War of Mine』がリリースから数年かけてコンテンツを追加していったように、『Frostpunk』でも2019年以降までコンテンツの充実化が図られる予定だ。
氷点下の世界にて蒸気発電機に守られた円形都市を築き上げ、明日の光を掴むため常に何かを犠牲にし続ける『Frostpunk』。過酷なリソースマネジメントの行き着く先は冷酷な監視社会か、祈りの力により団結した信仰共同体か。気になる日本語対応については現在準備中であることを、11 bit studiosが弊誌取材に対しコメントしている。 なお非公式の有志日本語化Modは既に完成しているので、正式対応が待てないという方はMod導入を検討してみるのも手だろう。
『Frostpunk』はSteam/GOG.com/Humble Storeにて配信中(Steamでの通常販売価格は3090円)。将来的にはPlayStation 4向けにも発売されることが海外向けに発表されている。