クトゥルフ神話をもとに描くオープンワールドADV『The Sinking City』ティザー映像公開。美しさと狂気が交錯するムービーをチェック
ウクライナに拠点を置くインディースタジオFrogwaresは5月24日、現在開発中のオープンワールド・アドベンチャーゲーム『The Sinking City』のティザートレイラーを公開した。本作は、作家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトが手がけた「クトゥルフ神話」の世界観をもとにした作品だ。
『The Sinking City』の舞台は、1920年代のアメリカ・マサチューセッツ州に位置する架空の街「オークモント(Oakmont)」。地理的に、また社会的に本土とは隔絶された環境にあるこの街は、謎の水位上昇により水没の危機に見舞われている。主人公の私立探偵は、水位が上がり続けている原因を調査するため、この街を訪れる。オークモントには港や工業地帯から、繁華街、住宅街などさまざまなエリアがあり、浸水状況は地域によって異なる。特に被害が進んでいる場所では、街の移動にボートを使わなければならないほどであり、今回公開された映像でもそうした様子が描かれている。
ゲームは3人称視点で進み、プレイヤーは広大なオークモントの街を自由に探索できる。ゲームのボリュームは、メインストーリーと大部分のサイドクエストをこなして30〜40時間程度になるとのこと。街ではさまざまな人との出会いがあり、そしてさまざまな事件にも遭遇する。クエストとしてそれらの捜査に当たり、特に超自然的な事件の目撃者や犯人と接触する中では、オークモントに隠された暗い秘密や謎に迫ることになるという。ただし、説明のつかない遺体の状況であったり、この世のものとは思えない生物などに直面すると、主人公の私立探偵は徐々に正気を失っていく。
探索をする中ではなんらかのモンスターに遭遇することもあり、気付かれないようやり過ごすのか、あるいは急いで逃げるのかといった選択に迫られる。また本作にはリボルバーやショットガン、ライフルといった銃が登場するため、これらを武器に立ち向かうことも可能である。ただし弾薬には限りがあり、常に銃で圧倒できるようなゲームバランスではないため、状況に応じたプレイヤーの判断が重要になってくる。ティザートレイラーに登場した触手を伸ばすモンスターや、最後に一瞬だけ映る鱗のある手を持つキャラクターも、プレイヤーの前に立ちはだかることになるのかもしれない。
今回公開されたティザートレイラーの最後では、来月開催されるE3 2018にてさらなる情報を提供すると予告している。まだ開発途上とあってか、これまでに本格的なゲームプレイは公開されず断片的な映像が中心だったが、正気/狂気システムなどゲームの詳細を含め、E3にていよいよ披露されるのかもしれない。『The Sinking City』は、PC/PlayStation 4/Xbox One向けに2018年内発売予定。ゲーム内は日本語に対応することも判明している(関連記事)。