『Battlefield V』正式にお披露目、10月19日に発売へ。第二次世界大戦に回帰、プレミアムパスを廃止しルートボックスもなし

Electronic Artsは5月24日、『バトルフィールド』シリーズ最新作『Battlefield V』の初公開イベントを実施し、正式に披露した。シリーズは今年で16年目を迎え、『Battlefield V』はその起源である第二次世界大戦をふたたび舞台とする。発売日は、10月19日。

Electronic Artsは5月24日、『バトルフィールド』シリーズ最新作『Battlefield V』の初公開イベントを実施した。シリーズとして16年目を迎え、本作はその起源である第二次世界大戦をふたたび舞台とする。そして発売日は、10月19日に決定した。PC/PlayStation 4/Xbox One向けに発売する。

本作が第二次世界大戦に回帰することについて開発を担当するDICEは、時代を経て技術が進歩し、DICE自身も多くの経験を積んだことを理由のひとつに挙げている。しかし、第二次世界大戦の戦場として、これまでプレイヤーが何度もプレイしたおなじみの場所に回帰しようというわけではなく、いままでに描かれたことのないロケーションでの没入感あるストーリーが展開するという。そのいくつかの例として、ノルウェーの北極圏や、オランダ・ロッテルダム空域、北アフリカの砂漠地帯といった戦場が挙げられた。シングルプレイは前作『バトルフィールド 1』と同じく「大戦の書」にて進行し、男性だけでなく女性キャラクターの活躍も描かれる。

マルチプレイモードについて、前作で導入された「オペレーション」は、本作では「グランドオペレーション」として進化して帰ってくる。攻撃側・防衛側に分かれて戦うこのモードでは、複数のマップにまたがって戦場が移行し、さらにゲームモードも変化する。たとえば、航空機での急襲からパラシュート降下、そして地上戦へと変遷していくという。プレイヤーはソロでも分隊の一員としてもプレイ可能。そして、協力プレイにフォーカスしたゲームモードとして「Combined Arms」と呼ばれるものもあり、4人までのチームを組んでプレイできる。なお、本作では「Fortification」という要塞の構築・補修要素があり、サポートクラスは特に手早くおこなえるという。

本作では「The Company(中隊)」としてプレイヤー自らの部隊を管理でき、隊員一人ひとりの顔や服装、フェイスペイントなどのエディットが可能。さらに、戦術やプレイスタイルに合わせて兵科や装備の変更、また使用武器や車両の作成・カスタマイズをおこなえる。本作に登場する武器や航空機、戦車などは、第二次世界大戦期に実際に使用されたものを収録するのはもちろん、たとえば自走対空砲と同じシャーシの軽戦車が登場するなど、当時見られた技術発展の再現や、プレイヤー独自のマーキングなどへの対応もおこなうとのこと。映像では破壊表現などリアルなグラフィックが確認できるが、ゲームプレイにおいてもたとえば泥道では足を取られるなど、現実に即した表現にこだわっているようだ。

本作の発売後には「Tides of War」という定期的なイベントが配信され、新たな戦場やミッション、物語をプレイでき、そして報酬を受け取れる。最初のイベント「Fall of Europe」は、11月に開始予定だ。なお、本作にはプレミアムパス(シーズンパス)は存在せず、追加マップやゲームモードなどは全プレイヤーに無料で提供される。また、お金で購入できるものとしてキャラクターの性能に影響しないコスメティックアイテムがあるが、ルートボックスは存在しない。コスメティックアイテムは、ゲームプレイを通じてアンロックすることもできるという(Polygon)。イベントでは開発者から「Pay-to-Winにはならない」という言葉も聞かれた。

『Battlefield V』は、通常版が10月19日に発売予定で、追加アイテムなどが付属する「Deluxe Edition」は10月16日から先行プレイ可能だ。予約購入者には、オープンベータテストへの先行アクセス権が与えられる。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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