「日本の田舎」を最新技術で美しく描く『NOSTALGIC TRAIN』6月13日にSteamにて配信へ。小規模なオープンワールドADV
ナラティブ&環境アーティストの個人クリエイター畳部屋氏は、『NOSTALGIC TRAIN』を6月13日にSteamにて配信すると発表した。価格は2000円。日本語に対応している。
『NOSTALGIC TRAIN』は、「日本の田舎」を舞台にした一人称視点型のアドベンチャーゲームだ。「鉄道を中心とした一昔前の日本の田舎を再現する」というのが本作のテーマとなる。真夏の人気のない木造駅舎、郊外の土地を覆う水田、駅前にある駄菓子屋、古びた喫茶店など懐かしの風景。「夏霧」と呼ばれる田舎を舞台にした、規模は小さいながらも密度の濃いオープンワールドが、Unreal Engine 4によって美麗に描かれる。
メインモードは、ナラティブなストーリー体験を特色とするストーリーモード「旅の終わりに二つのゆらめき」と、自由に“郊外の箱庭”を散策できるフリーモードが用意されている。ストーリーモードでは、記憶をなくした主人公が人気のない郊外「夏霧」を探索するという、自分の正体を突き止める旅が描かれるようだ。フリーモードでは、駅舎、水田のあぜ道、浜辺、校庭、神社、山道などを自由に歩き回り、走る列車に乗って車窓を楽しんだり、簡単な列車の運転操作ができるほか、各所に配置されているメモを読むことで、舞台となる「夏霧」に関する設定への理解が深められるという。
畳部屋氏は、本作を「ウォーキングシミュレーター」と紹介しているほか、ゲームとしてのボリュームはコンパクトになるとも告知している。長く遊べるような作品ではないようだが、UE4で美麗に描かれる日本の郊外の風景は、特筆すべきものがあるだろう。以前弊誌でも同作を紹介したが、のどかな日本の地方を再現するグラフィックは、さらにパワーアップしている印象だ。6月は『NOSTALGIC TRAIN』に乗り込み、ちょっとした小旅行を楽しんでみてはいかがだろうか。