PS4コンで操作するラジコンカー「RXWAVE/RXRASKL」開発中。「ラジコン目線」での運転も可能
オーストラリアに拠点を置くドローンメーカーRotorX Racingが、新製品「RXWAVE/RXRASKL」の開発資金を募るKickstarterキャンペーンをおこなっている。今回彼らが製作しているのは空飛ぶドローンではなくラジコンカーだ。ドローンの技術を活かしつつ、ユーザーが所有するPlayStation 4のDUALSHOCK 4を使って操作できることが特徴で、さらに汎用性も備えるという。
RXWAVE/RXRASKLは2つの製品の名称で、RXWAVEはDUALSHOCK 4と組み合わせて使う操作系。そしてRXRASKLはラジコンカーの車体のことである。まずRXWAVEについてだが、DUALSHOCK 4にクリップオンで簡単に装着できる仕組みとなっている。そして、DUALSHOCK 4からの入力を2.4GHz帯の無線で送信する。電波は最大200m先まで届くという。またジャイロセンサーを内蔵しており、本体を傾けてラジコンカーを操作することも可能だという。電源は単三電池3本で、連続2時間駆動できる。なお、目立つ4.3インチ(480 x 272)の液晶FPVモニタはRXWAVEの本体ではなく、組み合わせて使う単体の製品だが、キャンペーンの対象に含まれている。
そしてRXRASKLは、1/28スケール(ホイールベースは98mm)のオリジナルラリーカーで、4WD駆動となっている。最高速度は時速30km。90分の充電でおよそ20分間走ることができるとのこと。そして車内には720pのHDカメラが搭載されている。これで撮影した主観視点の迫力ある映像を、リアルタイムにRXWAVEと組み合わせた液晶モニタで確認できる仕組みで、ゲーム感覚でラジコンを楽しめるわけだ。MicroSDカードスロットを備えており、録画することもできる。
ラジコンの操作や映像の無線送受信はドローンにも使われている技術そのもの。とはいえ、同種のラジコンカーは既にさまざま発売されている。その中でRXWAVE/RXRASKLの特徴となるのは、やはりDUALSHOCK 4を利用する点だ。小規模なメーカーでは難しいほどのテストを重ね、万単位で販売されている製品であり、万が一壊れてもすぐに買い替えることができる。また、ゲーマーなら多くの人が既に所有しているため、そういった層にこの製品をアピールしやすく、コストの面でも有利だろう。
またRXWAVEについては、将来的にはRXRASKLだけでなく、ユーザーが所有している別のラジコンカーやラジコンロボットの操作に利用できるプラットフォームとすることも想定されている。簡単に搭載できる受信機を使うとあるので、今回のキャンペーンとは別に今後販売する予定なのだろう。
このRXWAVE/RXRASKLのKickstarterキャンペーンは残り24日で、2万5000ドルの初期目標金額は既に達成している。239ドル(約2万6165円)以上の出資でRXWAVEとRXRASKLのセットを入手できる。カメラとモニタを除いて値段を下げた99ドル(約1万831円)のプランもある。出荷時期は、2018年11月の予定だ。