ロシアに拠点を置くインディースタジオFazanは5月6日、現在開発中の『Egress』のアルファ版のゲームプレイを紹介する映像を公開した。本作は「Souls-like」つまり『ダークソウル』シリーズから影響を受けたバトルシステムを持つ、ロールプレイング・バトルロイヤルゲームだという。
『Egress』は、19世紀のヴィクトリア朝時代と、作家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの作品世界である「ラヴクラフト神話」、そしてレトロウェーブを組み合わせた架空の世界が舞台だ。プレイヤーは、総勢12人の個性的なキャラクターから選択してバトルロイヤルをおこなう。ソロで参戦することも、ほかのプレイヤーとチームを組むことも可能である。最大何人で対戦できるのかは未発表だが、今回公開された映像によると、少なくとも20人程度はサポートしているようだ。
バトルは市街地が舞台となり、映像では多くの建物が建ち並ぶ夜の街が紹介されている。プレイヤーは街を探索し、所々に配置された宝箱からアイテムを入手してバトルに備えるのだ。体力の回復や、アビリティのクールダウン時間を短縮させるもの、火炎瓶のような攻撃アイテムもある。街は密に入り組んだ作りで、建物内に入ることも可能。また、下水道から上層まで複数の階層に分かれた構造となっているという。映像では時折「何秒後に水位の上昇が始まる」とか「水位が上昇中」といった警告メッセージが表示されているため、時間経過と共に下層のエリアから順に水に沈んでいくものと思われる。この辺りはラヴクラフト神話からの影響と関わりがありそうだ。また、本作がバトルロイヤルゲームであるということを考えると、これがプレイエリアを縮小させる役割になっているのだろう。
映像の後半では2人のキャラクターによるバトルシーンが映し出されている。両者共に近接武器とドッジロールを駆使した立ち回りを中心としながら、一方は銃を、もう一方は炎の魔法のようなものを扱っている。現時点では12人いる中の3人のキャラクターの情報が明かされており、映像でプレイヤー側となっているのは、その内の1人「ガーディアン」だ。ガーディアンは、先端に炉のようなものが付いたメイスを武器にしているため、あのような炎の攻撃を繰り出せる。
そのほかトラップを設置できる「ハンター」や、再生能力を持ち、敵の血を身体に取り込む「ヴァンパイア」が紹介されている。また能力は不明だが、潜水服を着たキャラクターや、女性錬金術師のキャラクターも公開されている。これらの詳細やほかのキャラクターについてもいずれ映像と共に明かされるだろう。それぞれのキャラクターは異なる武器とアビリティを持っており、得意とする戦略や弱点も異なってくるという。
*バトルシーンの映像がもう一本公開されている。なお、流れている音楽はゲーム内のものではないとのこと。
『ダークソウル』とバトルロイヤルゲームという人気ジャンルを組み合わせようというこの『Egress』。自ずと、それぞれの高い人気に見合うクオリティが期待されることになりそうだ。また、今年2月の発表時に公開されたトレイラーでは、街に接する海に異変が発生している様子が描かれており、ラヴクラフト神話からも影響を受けるという本作のさらなる詳細が気になるところ。本作はPC(Steam)/PlayStation 4/Xbox One向けに、2018年内に発売予定だ。なお、公式サイトではベータテストの参加者を募集しているため、興味のある方は応募してみてはいかがだろうか。