統合開発環境「Unity」エディターが日本語対応へ。プレビュー版の提供を開始し、ユーザーからの意見を募集中
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社は、昨日5月7日に開催したイベント「Unite Tokyo 2018」の基調講演にて、マルチプラットフォーム向け統合開発環境「Unity」のエディターの日本語化対応プレビュー版をリリースしたと発表した。同社によると、英語が母国語でない国の開発者から寄せられるリクエストでもっとも多いのは、Unityエディターを母国語で利用したいということだったため、これまで多言語化機能の実装に継続的に取り組んできたという。
現時点ではプレビュー版という形でのリリースということで、同社はユーザーから日本語化に関するフィードバックを得ながら、正式版に向けて改善を進めていきたいとしている。同社は、Unityクリエイターのためのコミュニティハブ「Unity Connect」内に専用のグループ「Unityエディター日本語化フィードバック」を開設しており、日本語化に関連して発生した動作や表示の不具合、また日本語の訳語や表現について、プレビュー版ユーザーは意見を書き込むことができる。なお、Unityエディターの一般的な機能や不具合については、従来どおりUnity Bug Reporterを使用してほしいとのことだ。
プレビュー版のリソースの配布も、この「Unityエディター日本語化フィードバック」グループにておこなわれている(プレビュー期間中のみ)。日本語化できるUnityエディターのバージョンは2018.1以降で、ダウンロードした.poファイルを指定のディレクトリに移動したあとUnityエディターを起動し、設定画面から日本語を選択する形となる(現時点では、さらに再起動が必要というフィードバックが寄せられている)。ファイルの移動先となるLocalizationディレクトリの作成場所など、詳しい手順はグループ内に投稿された解説を参照してほしい。将来のバージョンのUnityでは、ランチャーソフトUnity Hubからのインストール時に言語選択が可能になる予定で、より簡単に利用できるようになるようだ。また、日本語以外のサポートも予定している。