インティ・クリエイツが手がけたPS4/Nintendo Switch向け眼(ガン)シューティングゲーム『ぎゃる☆がん 2』が、4月24日に北米で発売された。国内発売からおよそ1か月遅れとなった海外リリースはPQubeが販売元を務め、パッケージ版も同時発売されたが、そのパッケージにて思わぬトラブルが発生していたようだ。Nintendo Switch向け『ぎゃる☆がん 2』のパッケージ版を入手したユーザーが、ある“ミス”に気付き、その写真をTwitterに投稿している。
Very funny misprint on galgun 2 for switch. @PQubeGames @IntiCreatesEN
Just look at the inside art! Same as @Natsume_Inc Wild Guns Reloaded on Switch!! pic.twitter.com/HIqdqUIB94— LB (@flames_of_chaos) April 24, 2018
投稿された写真を見ると、パッケージのジャケット表面やゲームカードは『ぎゃる☆がん 2』のものだが、トールケースの内側から透けて見えるジャケットの裏面に、『ぎゃる☆がん 2』とはまったく関係のないキャラクターが描かれているのがわかる。それは、ナツメアタリから発売中のガンシューティング・アクションゲーム『WILD GUNS Reloaded』のイラストだ。両作は共に日本の作品、ベクトルは違うがシューティングゲームという共通点はあるものの、開発元も販売元も異なり、何らかのコラボレーションをしている事実もない。どうやら印刷ミスが発生し、誰も気付かないまま出荷されてしまったようだ。販売元のPQubeは購入者に対し、正しく印刷されたジャケットへの無償交換を案内している。
基本的にNintendo Switchのパッケージ版は、日本で製造されたゲームカードが各国に届けられ、現地にてパッケージングをおこなって販売されている。PQubeによると、『ぎゃる☆がん 2』のジャケットの無償交換の手配はTechnicolor社に任せているとのこと。同社は、映像制作から映像・ゲームメディアの製造、流通までを手がけるマルチメディア企業だ。今回の印刷ミスも同社内で発生したのかは断定できないが、『ぎゃる☆がん 2』と『WILD GUNS Reloaded』の北米発売日はわずか1週間違いのため、同じ時期に同じ印刷所にてジャケットを印刷する中で、印刷データの取り違えが発生したのかもしれない。
Yep. Just took these two. Back of it totally botched the rating, M is on the front. pic.twitter.com/yVswCktRvh
— Jaime Bravo (@KingFrostFive) July 31, 2016
印刷ミスしたゲームパッケージがそのまま販売されることは、そうたびたび発生するものではないが過去にも例があり、偶然にもPQubeと『ぎゃる☆がん』シリーズの組み合わせは今回で2回目だ。2016年にPQubeが北米で発売したPS Vita版『ぎゃる☆がん だぶるぴーす』では、対象年齢を示す年齢区分マークが誤っていた。同作はレーティング団体ESRBにて、17歳以上対象の「M(Mature)」と指定されており、問題のパッケージの表紙には正しい年齢区分マークが印刷されていた。しかし、裏面には全年齢対象を示す「E(Everyone)」のマークが印刷され販売されてしまった。
『ぎゃる☆がん』シリーズは過激な表現を含むことで知られ、『ぎゃる☆がん 2』に至っては、ドイツではレーティング審査を通過できず販売禁止となっている(関連記事)。問題のパッケージでは、ゲーム内に含まれる表現として「Sexual Content(性的表現)」と記載された横に「全年齢対象マーク」が並ぶシュールな状況となり話題となった。
そのほか、ニンテンドー3DS向けに北米で発売されたカプコンの『RESIDENT EVIL: REVELATIONS(バイオハザード リベレーションズ)』では、パッケージの背表紙に書かれたタイトルにて「REVELAITONS」と痛恨のスペルミスを犯していたことがあった(Engadget)。またパッケージではないが、『メトロイド』のサムスのamiiboでは、本来片腕だけのアームキャノンが両腕に装備される製造ミスが確認され、レアな個体だとして高値で取引されたこともある(Eurogamer)。今回の北米Nintendo Switch版『ぎゃる☆がん 2』の、まったく別のゲームのイラストが印刷されているというのもなかなか珍しく、流通量によってはこちらも貴重な逸品となりそうだ。