『Fallout 3』大量のボツコンテンツを本編に追加するMod「Simply Uncut」配信開始。あのやる気のない女性DJもゲーム内に登場

 

個人制作者kvatchcount氏が4月29日、『Fallout 3』向けMod「Simply Uncut」を配信開始した。ModデータベースサイトNexus modsの該当ページよりダウンロードできる。同Modは、『Fallout 3』に収録されていたものの本編に登場しない、いわゆる“ボツコンテンツ”を本編に追加するModだ。導入する上では「The Pitt」を除くすべてのDLCが必要なので注意してほしい。

このModでは、スリードッグ亡き後に音声のみ登場するやる気のないMargaret、ファンにはおなじみのロボットMrハンディとの関連も深いテキストのみ登場していたMrマルベリー、DLC「Point Lookout」に登場する予定であったTwigbagといった19ものNPCを追加する。ほとんどのNPCは特別な目的もなく単に登場するだけだが、さまざまな理由によって削除されたキャラクターたちがその姿を現す貴重なModであると言えるだろう。それぞれのNPCの所在位置はModページに記されているので、こちらを確認してから彼らに会いに行こう。

そのほか17もの武器や15の防具、設計図などが追加されている。ものによっては製品版に登場しないことを惜しまれるクオリティのアイテムもあるようだ。武器や防具が手に入る場所については明かされておらず、作者は自分で見つけてほしいとしている。

このModを制作したkvatchcount氏は『Fallout 3』は大好きなゲームと前置きしながら、多くのゲーム会社が諸事情によりコンテンツを削除することについて悲しいとノベル。しかしこのModのリリースを通じて、発売前に忘れ去られたキャラクターや武器・防具がふたたび活躍できる場所を見つけられると興奮をまじえて語っている。

ベセスダ・ソフトワークスの作品でいえば、『The Elder Scrolls V: Skyrim』においても大量のボツコンテンツが確認されており、「Cutting Room Floor」と呼ばれるModにより削除されたコンテンツが本編に蘇っている。「Simply Uncut」は「Cutting Room Floor」と比べるとクエストやロケーションの追加がなく小規模であるが、テキストだけの人物などがその姿を見せており、ファンにとってはたまらないModだろう。今年で発売から10年が経つ『Fallout 3』は、まだまだ遊べそうだ。