墓地経営シミュレーション『Graveyard Keeper』日本語対応で発売へ。死体の部位売買から伝道による洗脳までおこなう墓守ライフ

インディーパブリッシャーtinyBuildGAMESは『Graveyard Keeper』を日本語に対応して発売するようだ。Steamストアには日本語対応表記はないが、弊誌の取材により判明している。『Graveyard Keeper』は、墓守となり墓地を経営するシミュレーションゲームだ。ありとあらゆる手段を使って、お金を稼いでいく。

インディーパブリッシャーtinyBuildGAMESは『Graveyard Keeper』を日本語に対応して発売するようだ。Steamストアには日本語対応表記はないが、弊誌の取材により判明している。tinyBuildGAMESのタイトルは、日本語に対応しているかは作品によって大きく異なっている。テキストの多いゲームはあまり日本語対応しない傾向にあったが、『Graveyard Keeper』は日本語に対応して発売されるようだ。

『Graveyard Keeper』は、墓守となり墓地を経営するシミュレーションゲームだ。主人公は、ごく普通のさえない男。目が覚めると見知らぬ土地に飛ばされていることに気付いた男は、“しゃべる骸骨”に墓守としての使命を全うするように告げられる。右も左も分からぬまま、骸骨とともに墓地の運営を進めることになる。

本作は、ゲーム内時間を自由に過ごす『牧場物語』タイプのシステムをベースにしつつ、ダークなエッセンスを追加している。たとえば、プレイヤーの基本業務は農業ではなく、死体処理や埋葬だ。しかし、ただ処理や埋葬するだけではお金にならない。死体でまだ“使える部位”があれば切除し、血液があれば抜き取る。そうした得た部位を商人に売りつけてお金にするのだ。墓をメンテナンスし埋葬しつつ、死体から資金作りをする。これが本作の基本の流れになるという。

一日は長く、またこれらの作業だけでは生活していけない。そこで農園にて果樹を育てたり、近場の木を切り倒して素材を得ていく。本作ではクラフトによるアイテム作成システムが導入されており、手に入れた資源を組み合わせ、新たに価値のあるアイテムを生み出していくことが重要となる。死体から抜き取ったものと家の周囲で拾った素材を組み合わせれば、意外なアイテムができることもあるという。

なお『Graveyard Keeper』においては、プレイヤーは教会にて地元の住民に伝道をすることができるようだ。この伝道は、信仰心を高める役割を担っており、信仰心を操作することで住民に恐怖や不安を植え付けることが可能であるとのこと。うまく信仰心と恐怖心の両方を生み出すために、レベルの高い伝道をするための本を手に入れたり、教会をおどろおどろしくするなどさまざまな工夫が必要になるようだ。教会と墓場は表裏一体。うまく利用者が増えるように、仕向ける必要がある。先日公開されたトレイラーでは魔女を吊らして燃やすシーンがあったが、信仰心はこうした魔女狩りについても関係してきそうだ。

また作業を続けてテクノロジーポイントをためていけば、スキルツリーからテクノロジーを取得し、新たなアイテムをクラフトしたりスキルを取得したりすることができる。ほかにもNPCとの交流や釣り、ダンジョン探索といった定番の要素もあるとのこと。

このように本作は単なる生活シミュレーションに終わらず、クラフトをメインとした複雑なゲームメカニクスを備えている印象だ。また本作においては、プレイヤーは無言ではなく言葉を発する。死体解剖時には「ぞっとする」とプレイヤーが漏らし、しゃべる骸骨が「すぐに慣れる」と返答しているシーンもある。ストーリーテリングにも力が入れられているようなので、日本語で遊べるのは嬉しい限りだろう。

『Graveyard Keeper』は、2018年にPC/Xbox One向けに発売予定。PC・Xbox One版ともに日本語に対応して発売されるとのことだ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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