食人族の森を探索するサバイバルホラー『The Forest』正式リリース。誘拐された息子を巡る物語にも変化が

Endnight Gamesは4月30日、オープンワールド・サバイバルホラーゲーム『The Forest』を正式リリースした。販売価格は2050円で、対応プラットフォームはWindows(Steam)。対応言語には日本語も含まれている。『The Forest』は2014年5月に早期アクセス販売が開始された一人称視点のサバイバルホラーゲームである。

Endnight Gamesは4月30日、オープンワールド・サバイバルホラーゲーム『The Forest』を正式リリースした。販売価格は2050円で、対応プラットフォームはWindows(Steam)。対応言語には日本語も含まれている。

『The Forest』は2014年5月に早期アクセス販売が開始された一人称視点のサバイバルホラーゲームである。物語は、主人公である男性を乗せた飛行機が墜落するところからスタート。落下の衝撃により彼の意識が遠のいていく中、謎の男が息子ティミーを連れ去っていく瞬間を目にする。大破した機内に他の生存者の姿は見当たらない。腹部に斧が刺さった女性乗務員が倒れているだけだ。そして機内から出て周囲を探索すると、食人族の住まう森の中に不時着したことに気づく。果たして息子はどこに行ってしまったのか。また全身を赤く染めた誘拐犯の目的は何なのだろうか。人肉を食らうミュータントが跋扈する世界にて、我が子を救うべく命がけのサバイバル生活が始まる。

ゲームモードはシングルプレイもしくは最大8人までの協力プレイに対応。難易度はノーマル、ハード、ハードサバイバル、ピースフルの4段階が用意されている。ピースフルでは敵に襲われる心配なく自由に動け回れる。ホラーや戦闘が苦手な方でも、のんびりと探索と建設を楽しめるだろう。

本作には昼夜サイクルがあり、日中は探索と労働を中心に過ごすことになる。まずは空腹や喉の渇きを癒すため、動物を狩り、植物を栽培し、池水や雨水を確保する。森の中を巡回している食人族を倒し、四肢を切り落として食べることも可能だ。また敵との戦闘に備えるため、そこかしこに放置されているスーツケースをこじ開けて物資を揃え、武器や道具をクラフトする。さらに斧やチェーンソーで樹木を伐採し、丸太を運んで拠点を建設。食人族が好戦的になる夜に向けて準備を整えるのだ。

カラーになったサバイバルガイド。正式リリース時のアップデートではUI/テキスチャ/レンダリングの改善が図られている

現地に住まう食人族は群れで行動することが多く、主人公を見つけると警戒しながら襲いかかってくる。猛スピードで距離を詰めてきたり、木に登って偵察したりと運動能力が高い。攻撃力も高く、素手のパンチを数発受けるだけでもダウンしかねないので油断は禁物。武器やトラップ、拠点の防壁を駆使して上手を取ろう。幸い、森の中には強力な武器・道具が沢山眠っている。最新アップデートで追加されたヘアスプレーを使って敵を豪快に燃やすことも。戦闘を避けて安眠したい場合は、食人族が追ってこれない海上に拠点を設けるのも手だ。

また主人公は息子の行方を追うため、地上だけでなく地下洞窟・地底湖まで探索することになる。奇形種が住まう暗闇の中を進み、森に隠された謎に迫っていくのだ。地上での自由度の高いサバイバル生活、地下洞窟という閉鎖空間が生むホラー体験、そして犠牲者たちの遺留品などから情報を仕入れていくうちに世界の見え方が変わっていくストーリーテリング。『The Forest』はこれらを組み合わせることで、プレイヤーの好奇心を刺激しようとしている。

海岸近くで漂うヨットに鍵付き扉が追加された

正式リリース版では、別エンディングを含むストーリーコンテンツや、特定条件をクリアすることでアンロックされるクラフトレシピなどが追加されている。防寒具を作れるようになったり、ミュータントの皮を剥いで身につけられるようになったりと、衣類システムも拡張済み。クリア済みの方でも新しい発見があるはずだ(公式パッチノートはこちら)。今後の予定としては、5月22日にPC版のVR対応(伐採はモーションコントロールを使用)、2018年内にはPlayStation 4向けの発売が予定されている。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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