スパイとスナイパーの1対1対戦『SpyParty』Steamにて早期アクセス販売開始。一般客に紛れての潜入工作、騙し通せるか見破るか

インディー開発者のChris Hecker氏は4月13日、現在開発中の『SpyParty』の早期アクセス販売をSteamにて開始した。本作は、2人のプレイヤーが「潜入工作をおこなうスパイ」と「そのスパイの暗殺を狙うスナイパー」に分かれてプレイする対戦ゲームだ。事前販売を兼ねたオープンベータテストなどを重ねること9年、ようやく早期アクセスまでこぎ着けた。

インディー開発者のChris Hecker氏は4月13日、現在開発中の『SpyParty』の早期アクセス販売をSteamにて開始した。価格は2570円。本作は、2人のプレイヤーが「潜入工作をおこなうスパイ」と「そのスパイの暗殺を狙うスナイパー」に分かれてプレイする対戦ゲームだ。2009年に開発が開始され、事前販売を兼ねたオープンベータテストなどを重ねること9年、ようやく早期アクセスまでこぎ着けた。

現時点では、スパイとスナイパーに分かれて1対1で戦うオンライン対戦がメインのゲームモードとして用意されている。そのほかチュートリアルモードやプラクティスモードもあり、こちらはオフラインのシングルプレイだ。ゲームでは、スパイ側となったプレイヤーはカクテルパーティーに潜入。多数の招待客がいる中、指定されたミッションを制限時間内に遂行することを目指す。ミッションの内容はというと、大使の会話を盗聴したり、特定の人物を誘惑したり、あるいは部屋に飾られている彫像を偽物と交換して盗んだり、招待客の中に紛れ込んでいる二重スパイに接触したりなどさまざまで、任意のミッション項目を規定数だけ選択してプレイする。

一方のスナイパー側のプレイヤーは、このパーティーの様子を外から監視する。会場を見渡せる場所に陣取り、スナイパーライフルのスコープを覗き込んで、スパイを探すのだ。そして、スパイに違いないと思ったキャラクターを狙撃すればゲーム終了。暗殺したのがスパイであればスナイパー側の勝利、無関係の人物であればスパイ側の勝利となる。また、それまでにスパイがミッションを完遂した場合もスパイ側の勝利だ。ルールとしてはシンプルだが、2人のプレイヤーの駆け引きが勝敗を分ける。

ステージとなるパーティー会場は現時点で10種類用意されており、ごく狭いところもあれば、屋内と屋外を組み合わせた広い場所もある。ここにスパイとNPC合わせて最大20人ほど集まるが(難易度により異なる)、どのキャラクターがスパイかはスナイパー側のプレイヤーはもちろん分からない。ただし、どういったミッションがスパイ側に提案されるかは上に挙げたように分かっている。それと照らし合わせて、怪しげな行動を取っているキャラクターを探し出すのだ。もっとも、相手がどのミッション項目を選択したかまでは分からず、またNPCもミッションに関連するような紛らわしい動きをするため、注意深い観察が必要になる。

スパイ側のプレイヤーはというと、ミッションの遂行を目指すのみだが、一直線にプレイしていたのではスナイパーにすぐ気付かれてしまうだろう。スパイ側はスナイパーのレーザーサイトが見えており、スナイパー側のプレイヤーの視線を確認できる。これを頼りに、時にNPCの談笑の輪に加わったり、何をするでもなくどこかを眺めたり、怪しまれないような行動を挟むのだ。しかし、制限時間があるためのんびりしてもいられない。腕時計を見ることで制限時間を少し延ばすことが可能ではあるが、これもスナイパーにヒントを与える行動となる。

本作を手がけるChris Hecker氏は、かつて『Spore』や『Quake III Arena』などの開発にも携わった業界のベテランだ。この『SpyParty』は、EA/Maxis時代の元同僚John Cimino氏や、『風ノ旅ビト』などで知られるthatgamecompanyに務める吉野令佳氏らの力を借りながらも、ほぼ一人で開発しているという。今後の予定については、シングルプレイのキャンペーンモードや、観戦モード、キャラクターの追加などが検討されている。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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