世紀末メタルリズムSTG『Double Kick Heroes』日本語対応で早期アクセス販売開始。ドラムのビートに連動した銃器でゾンビを撃ちまくれ
フランスのインディーデベロッパーHeadbang Clubは4月11日、『Double Kick Heroes』の早期アクセス販売を開始した。対応プラットフォームはWindows/Mac(Steam)。通常価格は1520円で、4月19日までのプロモーション期間中は10%オフの1368円で購入できる。日本語ローカライズは架け橋ゲームズが担当している。
本作は横スクロール・シューティングとリズムゲームを融合させた世紀末メタルリズムSTG。ゾンビ・パンデミックにより文明が崩壊した終末世界にて、セックス、ドラッグ&メタルな奇人揃いのメタルバンド「ダブルキックヒーローズ」と共に愛車ガンデラックを乗り回し、豪快なメタルサウンドに合わせてゾンビの群れを撃って撃って撃ちまくる。
追いかけてくる感染者達を普通にぶっ放すだけでは品がない。全然メタルじゃない。銃器はバスドラに繋いで、演奏に合わせてショットガンやキャノン砲をぶちかますのだ。バンドメンバーのジェイムス、デレク、スネーク、ランディ、そしてツアーマネージャーのリンカーンと一緒にヘッドバンギング間違いなしのロードトリップへいざ出発。世紀末な荒野をドライブし、北米と欧州を横断せよ。
プレイヤーは画面右から流れてくるノーツに合わせてドラムを叩き、楽器と連動した銃器から鉛の雨を発射する。ツーバスを踏み分けることによって、車両後部に設置されている銃口のどちらから火を放つのかを選べる。うまく踏み分け、画面上部・下部の敵を一掃するのだ。ゲームの難易度は5段階あり、難しくなればなるほどトラックやノーツ、敵の数が増える。低難度のモードではバスドラムを踏むだけだが、難易度が上がるとスネアやシンバルが加わる。バスドラムでコンボを重ねると武器が強化され、スネアやシンバルのコンボゲージを溜めるとバンドメンバーが爆撃・狙撃で支援してくれる。
ガンデラックを追いかけてくるのは感染した人間だけではない。凶暴化したニワトリや陸地を走るサメ、バイクやバギーに乗ったマッドさマックスな略奪者、白頭巾を被ったらカルト集団、さらにはバンドメンバーが「バーガー野郎」と罵る黄色と赤のピエロまで、イかれた連中が群れになって襲いかかってくる。この世界では赤ちゃんまでもが高速ハイハイで突撃してくる。装甲車や大型生物と戦うボスステージではドラムを叩くだけでなく、車両を画面上下に動かして敵の攻撃を避けることに。ドラムビートと銃声、不死者たちの悲鳴が混じり合ったカオス空間をハイテンションで駆け抜けるのだ。
楽曲のジャンルは、デスメタル、スラッシュ、インダストリアルなどステージ毎に異なり、中にはRammsteinやMeshuggah、Fear Factoryといった特定のバンドを意識した曲も用意されている。ゲームのタイトルに「ダブルキック」(バスドラムを一連の動作で2度叩くテクニック)というワードが含まれているように、どの曲もドラムが大忙し。とにかく激しいボタンの連打が求められる。かといって無闇にボタンを連打してノーツを外し続けると、武器がオーバーヒートして一定時間攻撃できなくなるので要注意。
ステージとステージの合間には、キャラクターの掛け合いにより物語が進行する。未成年のバンドメンバーが飲酒を断ると紅一点のランディが「ゾンビが世界を滅ぼそうってときにママのお許しが必要なわけぇ?それって可愛すぎるしぃ!」と茶化したり、バンドメンバーはいつだってハイテンション。ゾンビを恐れるどころか、現状を楽しんでいる様子すらある。ゲームの世界観を尊重した、ローカライズの妙が見える。
旅の途中では刑務所やカジノを訪れ、滅びた世界の住民たちから情報を仕入れることになる。場所によってはメタル界の偉人に遭遇することも。本作はロバート・ロドリゲス監督の作品から影響を受けていることもあり、同監督の映画に出演しているダニー・トレホ(っぽい人物)も登場する。思わぬ出会いに喜び、そして生存者同士の抗争に巻き込まれながら、西から東へと大陸を横断していく。
早期アクセス版ではストーリー、アーケード、エディタの3つのゲームモードがプレイ可能。ストーリーは最初の3章が実装済みで、正式リリース時には後半の3章が追加される(全30ステージ)。アーケードモードはプレイしたいステージを直接選択して遊ぶもの。エディタモードはmp3ファイルをインポートしてカスタムレベルを作成できるコンテンツで、他プレイヤーが作成したレベルに挑戦することもできる。早期アクセス期間は半年を予定しており、その間に難易度や操作性、バランスの改良などが図られる予定だ。