『ゴーストリコン ワイルドランズ』4月10日よりイヤー2開幕。PvPの新ゲームモードやAIチームメイトの服装変更など長期運営が続く
Ubisoftは4月3日、『ゴーストリコン ワイルドランズ』のイヤー2運用を4月10日より開始する旨を発表した。イヤー2では「Special Operations」と呼ばれる無料アップデートが計4回に渡り配信される予定で、アップデート毎にテーマの異なるミッション、アイテム、報酬、そしてコミュニティからの要望が多い新機能などが追加されていく。
4月10日に配信される「Special Operations」第1弾では、新しいキャンペーンミッションや限定特典付きのチャレンジ、AIチームメイトの服装をカスタマイズする新機能が実装される。PvPコンテンツ「ゴーストウォー」向けには、これまでのアップデートと同様に新クラス/パークが追加されるほか、新ゲームモード「Sabotage」および5種類の専用マップが用意される。「Sabotage」は時間制限内に目標地点を制圧する攻撃チームと、それを阻止する防衛チームに分かれて対戦するゲームモードだ。
イヤー2のシーズンパスは29.99ドルで販売される予定で、シーズンパス所持者には「ゴーストウォー」で追加される新クラスへの7日間の先行アクセス権、計8個のバトルクレート、カスタマイゼーション・パックが付与される。
主要フランチャイズのライブサービス化
近年のUbisoftは継続的な収益が見込めるライブサービスとしてのゲーム運営に力を入れており、『ゴーストリコン ワイルドランズ』の長期運営化もその一環と考えられる。主要フランチャイズの新作を年刊ベースで発売するのではなく、リリース間隔を空けてひとつのタイトルに注力する期間を伸ばすという戦略だ(Ubisoft 2017年度第3四半期決算説明資料リンク)。この方針により開発期間に余裕が生まれ、ゲームのクオリティが向上し、結果的にアクティブユーザの維持や収益の継続化に繋がるという好循環が出来上がりつつある。
ライブサービス化しているのは『レインボーシックス シージ』や『フォーオナー』といったマルチプレイ主体のタイトルだけではない。『アサシン クリード オリジンズ』や『ファークライ5』といったシングルプレイ主体のタイトルでも有料DLCを単発的に配信するだけで終わらせず、期間限定のライブイベントを定期的に実施することでユーザ継続率の維持に努めている。
また『アサシン クリード オリジンズ』ではライブイベントだけでなく「ディスカバリーツアー」や「Animus Control Panel」(操作キャラクターやAIパラメータを自由にカスタマイズする機能)、『ファークライ5』ではユーザ生成コンテンツである「アーケードモード」により、ゲーム本編とは違う楽しみ方、本編とは違うニーズに応えるコンテンツを提供している。『レインボーシックス シージ』で3月に実施されたPvEイベント「アウトブレイク」のように、長期運営中のタイトルに違った角度から光を照らすという試みが目立つ。
Ubisoftが公開したインフォグラフによると累計プレイヤー数1000万人超えを達成している『ゴーストリコン ワイルドランズ』。本作もまた、2017年3月に発売されてから期間限定イベントやエンドコンテンツである「TIER ONE」システム、「プレデター」と対決する特殊ミッション、PvPモード「ゴーストウォー」の追加など計13回のアップデートを重ねてきた。長期運営タイトルの仲間入りを果たした本作のイヤー2には、既存コンテンツの拡張はもちろんのこと、新しい楽しみ方を提供するような変化球にも期待したい。