開発期間5年以上のメトロイドヴァニアACT『Chasm』今年の夏にSteamにて発売へ。危険だらけの自動生成の鉱山を進め
アメリカのインディースタジオBit Kidは4月3日、アクション・アドベンチャーゲーム『Chasm』のティーザートレイラーを公開し、本作をPC(Steam)および海外PS4/Vita向けに今年の夏に発売すると発表した。同スタジオは、2013年に実施したKickstarterキャンペーンで成功を収めており、事前準備を含め5年以上ものあいだ本作の開発を続けてきたが、今年ようやく発売を迎えることとなる。
『Chasm』の主人公は、Guildean Kingdomと呼ばれる王国に仕える新米騎士である。ある日、この王国には欠かすことのできないとされる鉱山が閉鎖されたという奇妙な噂が流れたことで、主人公はその調査に乗り出す。そして鉱山のある町を訪れた主人公は、想像以上に状況は深刻であることに気付く。地中深くからモンスターが這い出し、町の人々をさらっていたのだ。こうして、モンスターが現れた謎を解き、ひいては王国に平和をもたらすための冒険が始まる。
本作はメトロイドヴァニアスタイルの2Dアクションゲームとなっており、合わせて6つ収録される広大なマップは、それぞれの部屋(エリア)がプレイするたびにランダムに組み替えられる。道中ではさまざまなモンスターが襲ってくるほか、トゲの山や巨大な丸鋸などのトラップもふんだんに仕掛けられており、映像を見るに歯ごたえあるアクションゲームという印象を受ける。主人公はメインの武器である剣で戦うほか、魔法も使用可能。たとえば、投げナイフを召還できる魔法では3段階までアップグレードでき、一度に投げる数が増えていく仕組みだ。マップ内では巨大なボスや中ボスとの戦いも待っており、倒して新たなアビリティを獲得することで、探索できる範囲が広がっていくという。
本作は、もともとは2014年に発売予定だったが、延期を重ねるうちに5年の歳月が過ぎてしまった。開発元のBit Kidは、ホフスタッターの法則になぞらえ、物事は予想していたよりも時間がかかるものだと海外PlayStation.Blogにて語っている。ただ、そもそも本作を発表するのが早過ぎたかもしれないとも述べてる(発表当時からはスタジオ名も変わり、当時はDiscord Gamesだった)。自動生成マップを採用するからには、プレイヤーごとの体験がそれぞれユニークなものにならなければいけないと感じ、バラエティ豊富なコンテンツを用意するために多くの時間を取られたという。
ともあれ、ついに発売まであと少しという所までこぎ着けた。これからはラスボスや最後のカットシーン、サイドクエストなどの調整をおこなうとのことだ。本作は、今週アメリカ・ボストンで開催されるPAX Eastにプレイアブル出展されるそうで、待ち続けたファンにとっては、その仕上がり具合を確かめるチャンスになるだろう。