壁や天井も構わず走る時速1000kmのコンバットレースゲーム『GRIP』PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチ版が発表、2018年内発売へ


Wired Productionsは3月20日、Caged Elementが手がけ現在Steamにて早期アクセス販売中のコンバットレースゲーム『GRIP』の、PlayStation 4/Xbox One/ニンテンドースイッチ版を発表した。Steam版の正式リリースと合わせて、2018年内の発売を予定している。また、PS4 ProやXbox One Xへの最適化をおこなうことも明らかにされている。

『GRIP』は、1999年にPC/PS1向けに発売された『Rollcage』から影響を受けて開発されているレースゲームで、プレイヤーはフラットで無骨な車体に巨大なタイヤを備えたマシンを駆る。時速1000kmに達するハイスピードレースでは、地面だけでなく壁や天井を走ることもできる。また、そのマシンの構造により車体がひっくり返ってもそのまま走れることが特徴だ。プレイヤーは加速性能や最高速度、グリップ性能などのステータスが異なる複数のマシンから選択でき、ガレージではカラーエディットも可能。

コースには未来的な都市から雪山、荒野などさまざまな環境があり、トンネルや大きなギャップなど、本作のマシンの特徴を活かせるセクションも多い。コース上にはパワーアップアテムが配置されており、敵車を攻撃するミサイルや地雷などの武器や、敵の攻撃から自らを守るシールド、またスピードアップなど効果はさまざま。アイテムは2つまでストック可能だ。現在は未実装だが、コース内の環境を任意に破壊して敵車を妨害する要素も計画されているという。

ゲームモードには、CPU対戦のシングルプレイと、画面分割でのローカル対戦、そしてオンライン対戦があり、通常のレースやタイムアタックのほか、武器で敵車にダメージを与えるとポイントが入る「Ultimate Race」や、30秒経過するごとに最後尾のプレイヤーがレースから脱落する「Elimination Race」といったレースモードがある。また、アリーナでのデスマッチバトルや、トリッキーなコースでゴールを目指す「Carkour」(パルクールならぬカークール)など、レース以外のゲームプレイも豊富に用意されている。

この『GRIP』は、2015年にKickstarterでその開発資金を募ったが、目標金額に達する見込みが立たずキャンペーンはキャンセル。そして、Steamでの早期アクセス販売に舵を切った。そしてコンテンツの追加や修正・改善を続け、今回Wired Productionsがパブリッシャーとして名乗りをあげることとなった。なお、現時点ではコンソール版の国内発売は不明である。

【UPDATE 2018/3/22 10:00】
弊誌が販売元のWired Productionsに確認した所、本作は日本語への対応および、すべてのプラットフォームにおいて日本での発売を計画しているとのことだ。