ユニバーサルスタジオとUnityが、版権作品を題材としたゲームコンテストを開催。「ジョーズ」などのファンゲームを作り商品化を目指す


Unity Technologiesは、同社を中心としたゲームコンテンスト「Universal GameDev Challenge」の開催を発表した。すでに受付が開始されている。「Universal GameDev Challenge」は、ユニバーサルスタジオを象徴する 5つの世界を、作り手としてUnityを使用して再構築するコンテストだ。制作のテーマ対象となる作品は以下の5つ。

・『GALACTICA/ギャラクティカ(Battlestar Galactica™)』(2004 年のテレビシリーズ)
・『ヴォルトロン(Voltron: Legendary Defender)』(2016 年のテレビシリーズ)
・『バック・トゥ・ザ・フューチャー(Back to the Future™)』劇場版三部作
・『ジョーズ(Jaws™)』(1975 年の劇場版)
・『Turok Son of Stone』漫画版のキャラクター

これらの作品を、ゲームによって表現することになる。ただし、その作業はセカンドラウンドに入ってから。まずファーストラウンドにて、プロジェクトの基本概要を記したpdf 形式のゲームデザインドキュメント、自己紹介ビデオ、補足資料などを提出する必要がある。そしてセカンドラウンドに見事進出できれば、チームで前述した版権映画を題材としたゲームのプロトタイプを開発するのだ。

各業界を代表する著名人による審査が終われば、1チームのみが「ゲームの開発のためのユニバーサル との1年間のコンサルタント契約」「15万ドル」「Unite への招待チケット 2 枚」が提供される。つまり、優勝者は実際にそのIPを使ってゲームを作っていくことになるわけだ。詳細な要件や手順については細かい指定があるほか、ほぼすべてが英語での提出となるので、気になる方は公式サイトを確認することをおすすめする。

昨今では、企業のIPを使用してゲームを作り上げるといういわゆる“ファンゲーム”が横行している。今回のプロジェクトは逆に、公認のファンゲームを作らせることでそれを商品化しようという興味深い試みである。映画IPとゲームIPのファンゲーム事情は異なるが、成功すれば華々しいモデルケースになりえるだろう。ゲームエンジンメーカーであるUnityがバックアップするという点も心強い。どのようなゲームが生まれるかが楽しみだ。締め切りは4月19日となっており、それほど余裕のある日程ではないので、参加してみたい方は早めに準備してほしい。