ネズミアクションRPG『Ghost of a Tale』3月13日にSteamで正式リリースへ。動物だけが暮らす美しいファンタジー世界を冒険

 

SeithCGは2月27日、現在Steamにて早期アクセス販売中の3DアクションRPG『Ghost of a Tale』について、3月13日に正式リリースすると発表した。現在19.99ドル(1980円)となっている販売価格は、正式リリース開始日には24.99ドルへと値上げするとのこと。

なお、海外ではXbox One版が早期アクセスに当たるGame Previewとして販売中で、さらにPS4版の発売も計画されているが、こちらの正式リリース日は未定。プラットフォームホルダーの認証を受ける必要などもあり、2018年内予定とだけ言及されている。

『Ghost of a Tale』の舞台は、中世をモチーフにした、動物だけが暮らすファンタジー世界だ。この世界では、かつて謎のエメラルドグリーンの炎が席巻し、立ち向かう者たちの魂を奪って操り人形に変貌させるという災いがあった。最終的に、ネズミの王国が送り込んだ軍隊によって勝利を収めるが、多くの土地が破壊されてしまった忌まわしき歴史だ。本作ではその数百年後が描かれる。主人公は、小さなネズミの吟遊詩人「Tilo」。彼はとある罪により投獄され、愛する妻「Merra」と離ればなれになってしまっていた。

ゲームは、その牢屋がある洞窟からの脱出を目指す場面から始まる。吟遊詩人であるTiloは戦いは得意ではないが、ネズミらしいすばしっこさやステルスを駆使し、また周囲の環境も利用すれば難局も突破できる。たとえば寝ている看守ネズミに忍び足で近づいて鍵を盗んだり、音を立てて気を引いたり。発見されても、一目散に逃げて木箱などの中に隠れればやり過ごせる。また、先に進むためにカラクリを動かすなどの謎解き要素も用意されている。

マップ内では体力を回復させるためのキノコなどの食べ物を採取したり、さまざまな道具や衣類、また謎解きのヒントや物語に関する手紙や書物などを入手することもある。入手したアイテムはインベントリで管理できる。そしてゲームを進める中では、敵だけではなく味方になる動物たちとの出会いもあり、それらと会話を交わし、クエストをこなしながら、Merraの行方を追う冒険をおこなうのだ。

この『Ghost of a Tale』は、Indiegogoでのクラウドファンディングの成功を受けて開発が進められてきた。ディズニー映画「ロビン・フッド」や、『ゼルダの伝説』『ICO』『ダークソウル』などに影響を受けており、本作では作り込まれた世界観と美しいグラフィックが目を引く。開発の大部分はSeithCGの代表Lionel Gallat氏がたった一人でおこなっているという。Gallat氏は、DreamWorksなどでアニメーターとして数々の映画に携わった経験を持つ人物だ。ゲーム開発は本作が初めてだというが、早期アクセス中のSteamでは96パーセントが好評とする「圧倒的好評」を得ている。

正式リリース後のプランについては発売後に明らかにするそうで、現時点ではバグ修正などのサポートは必要に応じておこなうとしている。また、現在は英語のみの対応だが、いくつかの言語へのローカライズをおこなうとのこと。ただ、初期に実装される言語には残念ながら日本語は含まれていない。Xbox Oneストアでは日本語への将来的な対応について言及されているので、いずれ実装されることを期待したい。ちなみに、ニンテンドースイッチ版については、多くの部分で作り直しが余儀なくされる可能性が高いため、現時点では計画していないとのこと。

【UPDATE 2018/2/28 10:30】
本作の日本語対応について弊誌がSeithCGに確認したところ、確かに対応する予定だとの回答をいただいた。ただし、経済的に可能になり次第ということなので、正式リリース後の追加対応という形になる。また、PS4/Xbox One版の国内発売についてもうかがったところ、こちらもPC版の売れ行き次第ではあるが、現時点では確実なことは何も言えないとのこと。