ガチムチ兄貴たちを積み上げる『Mount Your Friends 3D』Steamで発売。もどかしさ極まる漢の人間タワーパズルゲーム

Stegersaurus Softwareは2月24日、『Mount Your Friends 3D: A Hard Man is Good to Climb』をSteamで発売した。本作は物理ベース・クライミングゲーム『Mount Your Friends』の続編で、基本的なゲーム性はそのままに2Dから3Dグラフィックに進化している。

Stegersaurus Softwareは2月24日、『Mount Your Friends 3D: A Hard Man is Good to Climb』をSteamで発売した。価格は720円で、3月3日までは10パーセントオフの648円で購入可能だ。本作は物理ベース・クライミングゲーム『Mount Your Friends』の続編で、基本的なゲーム性はそのままに2Dから3Dグラフィックに進化している。

『Mount Your Friends 3D』は、フィールドにいるヤギの上に、筋肉ムキムキのパンツ一丁の男たちを次々に積み上げていく一種のアクションパズルゲームだ。キャラクターは完全に脱力して“あらゆるところ”がブランブランした状態で、プレイヤーはその左右の手を引っ張るように操作して動かす。前作では両足も操作する必要があったが、今回は両手だけとなっている。

Xbox One/360コントローラーの場合、RTかAボタンで右手が、LTかXボタンで左手が操作できる状態になり、左スティックでそれぞれを動かせる。マウスの場合は右クリックで右手を、左クリックで左手を、それぞれドラッグして動かす形となる。手は何かに触れるとピタッとくっつくので、右左右左と交互に操作して進んでいくのが基本だ。そうしてヤギの上に登れば、次のキャラクターを操作して、その男の上に登る。操作中は脱力しきった男たちだが、最高地点を更新して3秒間キープすると、どんな体勢であろうとガッチリ固まる。次々に男たちを上へ上へと積み上げていき、人間タワーを造るのだ。

本作には数多くのゲームルールが収録されており、一番基本的なSTANDARDでは、各キャラクターの持ち時間内にどれだけ高い人間タワーを造れるかを競う。人間タワーが高くなっていくにつれ、頂上まで登る時間も長くなっていく。最高地点を更新できずに制限時間がゼロになればゲーム終了だ。そのほか、最高地点を更新したら下の男たちがブロックに置き換わるSPIRALや、重力が軽くなるLOW GRAVITY、登る途中に手のくっつかないお邪魔ボールが出現するBLOCKADEなどがあり、それぞれのルールで指定された高さ以上登ることで、新しいルールがさらにアンロックされていく。

ゲームはシングルプレイ、マルチプレイの両方に対応しているが、特にゲームモードとしての区分けはない。ローカルマルチプレイでは1ターンずつ同じコントローラー/マウスを手渡してプレイするスタイルなので、1人プレイの場合はそのまま全ターンを操作して、ストイックに高さを追求することになるだろう。。一方、最高地点に到達できなかったプレイヤーは脱落となってゲームがそのまま続行するルールや、プレイヤーごとではなく全員が共有する制限時間内で、どこまで高く積み上げられるかにチャレンジする協力モードのようなルールもあるので、多人数ではまた違った形で盛り上がることができるだろう。なお、マルチプレイはオンラインにも対応している。

操作する男たちの見た目はカスタマイズ可能で、チームとして登録しておくことができる。カスタマイズ項目には目・口・顔・肌があり、それぞれ細かく調整可能だ。また、手を動かした際にエフェクトを出したり、自分(あるいは誰か)の顔をカメラで撮影してキャラクターに貼り込む項目もある。ゲームを進める中では、カスタマイズで使用できるアイテムがアンロックされていく。なお、カスタマイズモードの操作はマウスでしかおこなえない。

Steamレビューで「圧倒的に好評」を得た前作から、まさかの3D化となったこの『Mount Your Friends 3D』だが、思うように動いてくれないアニキたちは相変わらずといった印象だ。身体の思わぬところに絡み付いてしまったり、時折カメラを動かす必要があったりと、3次元ならではのもどかしさも加わっており、それがまたこのシリーズならではの面白さにつながっているといえるだろう。前作を楽しんでいた方はチェックしてみてはいかがだろうか。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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