約9年前に発売された『レッドファクション:ゲリラ』のアップデートは未だ続く。サポート継続を含めたブランド戦略は実るか

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THQより『レッドファクション:ゲリラ』のSteam版は未だにアップデートが続けられているようだ。THQ NordicのReinhard Pollice氏がSteamコミュニティにて『レッドファクション:ゲリラ』のアップデートをおこなったことを報告。内容はマルチプレイにおける武器の調整で、さまざまな種類の武器のバランスに工夫が加えられている。

単なるアップデートのひとつではあるものの、『レッドファクション:ゲリラ』が2009年に発売されたことを考えると、パブリッシャーが発売から9年経過した同作のサポートを続けようとしている点は注目に値する。前回アップデートが実施されたのは2016年12月とそれなりに間隔は空いているものの、それでもパブリッシャーがファンの方向を向いているというメッセージとしては十分だろう。

このアップデートを受けて、redditなどではTHQ Nordicの判断と調整をおこなっているであろうVolitionを支持する声が目立つ。そもそも『レッドファクション:ゲリラ』は『レッドファクション』シリーズでも特に人気の高い作品だ。野外にてさまざまなものが破壊できる爽快感を詰め込んだシングルプレイだけでなく、戦略的なチームバトルやアナーキーなバトルロイヤルまで幅広く楽しめるマルチも含めて高い評価を獲得した。次回作である『レッドファクション:アルマゲドン』は野外から一転閉所がメインとなっており、そうした爽快感が感じられないとのファンの不満も少なくない。シリーズの中でも人気のある作品のサポートを続けられる姿勢を見せていることは複数メディアが取り上げており、プロモーションとしては機能していると予想できる。

レッドファクション:アルマゲドン

実はTHQ Nordicは『レッドファクション』シリーズ以外でもこうしたブランド戦略に精力的な姿勢を見せている。前身がNordic Gamesである、THQのブランドの冠を数年前に取得した同社は、その社名どおり旧THQのIPを多く取得している。ユーザーに愛されることを掲げた戦略を選んでおり、リマスター版『Titan Quest』および『Darksiders』を旧作プレイヤーに無料配布したり(関連記事)、一定のファンが存在する『de Blob』『SpellForce』『The Guild』シリーズをふたたび立ち上げた。ただ『de Blob』はセールスに苦しんでいるほか、『SpellForce』『The Guild』はユーザーの期待に答えきれず、やや立ち上げに苦しんでいる印象だ。むしろ『Biomutant』『Fade to Silence』といった新規IPの方に注目が集まっている側面もある。

こうした経緯を考えると、ファンベースの大きな『レッドファクション』シリーズも遅かれ早かれ新作が出ることをほぼ確実と考えてもいいだろう。THQ NordicのIPブランドを意識した戦略は、どのような結果を迎えるのだろうか。

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