季節を変えて進む16bit風キツネアクション『FOX n FORESTS』PC/PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けに今春発売決定
Bonus Level Entertainmentは2月6日、2Dアクションゲーム『FOX n FORESTS』のティーザートレイラーを公開し、PC(Steam)/PlayStation 4/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けに今春発売すると発表した。価格は19.99ドルの予定だ。本作は2016年に実施されたKickstarterキャンペーンにて開発資金の獲得に成功し、その後EuroVideo MedienとWild Riverを販売元として開発が続けられている。
本作の主人公はキツネの「Rick」。彼はうっそうとした森を散策していたところ、ヤマウズラの「Patty」と出会う。彼女によると、このところ森には悪の軍勢が入り込んでおり、半分植物で半分動物である樹木モンスターの軍隊を組織している。そして、ミステリアスな5つ目の季節を生み出すことを画策し、森の四季を弄んでいるという。Pattyは森の危機を救ってほしいとRickに頼み、報酬を約束するとともに、悪と戦うための武器として魔法のクロスボウを授ける。Rickは、冒険の先に何が待ち受けているか深く考えることなく、依頼を引き受けることにした。
本作は横スクロールのアクションゲームで、プレイヤーは森などのステージを進みながらクロスボウを駆使してモンスターと戦う。クロスボウは通常の矢のほかに、特定の属性を持った矢を入手して放つこともできる。また、クロスボウの先には剣がついており、これで近接攻撃も可能だ。さらに、Pattyが営むショップではさまざまな効果を発揮する魔法を購入でき、たとえば竜巻や雷、津波を呼び出して敵にダメージを与る魔法などがある。魔法は1回ごとに使いきりで、購入するためのお金は倒した敵などから入手できる。ゲームではそのほか、探索を通じての収集要素やアップグレード要素などもあり、ステージにはパズル要素も仕込まれているそうだ。
ゲームプレイはクラシックなスタイルだが、本作には「季節を変えることができる」という大きな特徴がある。それぞれのステージには基本となる季節のほかに、変更可能な季節がひとつ設定されており、たとえば春から冬に季節を変えて、川を凍らせてその上を渡ったり、あるいは冬から秋に変更して、舞い落ちる大きな落ち葉を足場にして先に進むといった様子が紹介されており、また敵の中には季節の違いの影響を受けるものもいるようだ。このように季節の変更は、ゲームを攻略する上で重要な役割を果たす。なお、季節を変更していられる時間には限りがあり、変更中は画面上のメーターが徐々に減っていく。そして元の季節に戻すとメーターはふたたびチャージされる仕組みだ。
この『FOX n FORESTS』は、スーパーファミコンやメガドライブなどの16bit世代のグラフィックスタイルや音楽を採用しており、そのゲーム内容も『ゼルダの伝説』シリーズや『悪魔城ドラキュラ』シリーズのほか、『超魔界村』や『ワンダーボーイV モンスターワールドIII』『アクトレイザー2 沈黙への聖戦』などから影響を受けているという。本作を手がけるBonus Level Entertainmentは、Deep Silverなどで活躍したベテランらによって設立されたスタジオで、彼らはそういったゲームを遊んで育ったことから、本作では16bitスタイルを採用したそうだ。
本作の開発はUnityを使用しているそうで、PC版に関してはすでにほぼ完成しており、チームの多くは現在各コンソール版への移植作業に取りかかっているとのこと。キツネを主人公とするインディーゲームは近年さまざま見られるが、本作ではクラシックかつユニークな切り口でその魅力を引き出そうとしているようだ。