『Civilization IV』のリードデザイナーが手がけるターン制ストラテジー『10 Crowns』発表。戦略ゲームの原点回帰を目指す
スウェーデンを拠点とするパブリッシャーStarbreezeは 現地時間2月5日、『10 Crowns』を発表した。『10 Crowns』は『Civilization IV』のリードデザイナー、AIプログラマーとして知られるSoren Johnson氏がCEOを務めるMohawk Gamesが開発を手がけるという。
『10 Crowns』は、世界史に名を遺す偉大な王朝を建国する壮大なスケールのターン制ストラテジーだ。開発を手がけるMohawk Gamesは、前述したように『Civilization IV』のリードデザイナーSoren Johnson氏がCEOを務めるほか、『Civilization V』のアートディレクターを務めたDorian Newcomb氏など業界歴の長いベテランクリエイターにより構成されているとのこと。Mohawk Gamesは、エレガントでリプレイ性の高いシステムで、長年にわたって楽しめるゲームの開発を目指して、2013年にSoren Johnson氏とDorian Newcomb氏、Brad Wardell氏によって創立された。同スタジオにとっては、本作は『Offworld Trading Company』に続く2作品目のゲームとなる。
プレスリリースにて、StarbreezeのCEOであるBo Andersson Klint氏は「熱心な『Civilization IV』のファンでありゲーマーのひとりとして、クラシックなストラテジー・ジャンルに新鮮味を与えてくれること間違いなしの『10 Crowns』に、興奮を抑えきれないよ」と語っており、同作への期待の大きさがうかがえる。Soren Johnson氏は「『10 Crowns』では、クラシックな歴史4Xストラテジーにいくつかの重要で革命的なイノベーションをもたらすために、我々のゲーム開発の原点に回帰したんだ。Mohawkでは皆、『10 Crowns』でStarbreezeとともに仕事ができることに興奮しているよ」とコメントしている。
Soren Johnson氏は、2008年のGame Developers Conferenceにて「プレイヤーを楽しませ、最後にはうまく負けてあげるのが良いAIである」という持論を語るなど、ゲームのAIへの強い信念を持つことで知られている。一方でスタジオの公式サイトでは、Mohawk Gamesの名前の由来であるモホーク刈り(日本におけるモヒカン刈り)の写真を公開するなど、ユニークな一面も持ち合わせている。本作でも、プレイヤーを楽しませる質の高いAIや意外なユーモアに期待したい。
今回パブリッシャーとなるStarbreezeは『The Chronicles of Riddick: Assault on Dark Athena』、『Payday 2』、『Brothers: A Tale of Two Sons』、『Overkill’s The Walking Dead』などのヒット作を数多く手がけてきたスタジオ。近年は『Dead by Daylight』、『Psychonauts 2』、『System Shock 3』など、話題作のパブリッシャーとしても存在感を示している。
『10 Crowns』は現在開発中で、発売日などは現時点では未定だ。