『パンチアウト!!』と『スーパーパンチアウト!!』を同時にクリアするプレイが圧巻。ひとつのコントローラーでライバルをKO

アメリカ在住のプレイヤーZallard1氏はタイムアタックイベント「Awesome Games Done Quick 2018」にて、単純なプレイには満足できないのか、ファミコン版『マイクタイソン・パンチアウト!!』とスーパーファミコン版『スーパーパンチアウト!!』を同時にスピードクリアすることを試みたのだ。

今月1月8日から14日にかけて開催されたチャリティイベント「Awesome Games Done Quick 2018」では、歴戦のプレイヤーたちがさまざまなタイトルのスピードラン(RTA)に挑戦した。弊誌で取り上げた『バイオハザード7』のプレイのほかにも、各作品が盛り上がりを見せている。その中でひときわ話題を呼んでいるのがZallard1氏のプレイだ。

アメリカ在住のZallard1氏は例年同イベントで挑戦している『パンチアウト!!』シリーズをセレクト。リトル・マックとなりライバルたちをなぎ倒していく。しかし今年に限ってはただ『パンチアウト!!』シリーズをプレイするだけに収まらなかった。氏は、ファミコン版『マイクタイソン・パンチアウト!!(以下、パンチアウト!!)』とスーパーファミコン版『スーパーパンチアウト!!』を同時にスピードクリアすることを試みたのだ。

Zallard1氏はふたつのタイトルの同時プレイに挑戦したわけであるが、使用するコントローラーはあくまでひとつ。SNESコントローラーの入力をふたつのハードに送るデバイスを経由し、同時プレイを実現させたわけだ。ひとつのコントローラーでふたつのゲームをプレイするというのは、当然容易ではない。今回のプレイにおいて鍵を握るのはスタートボタン。スタートボタンを押してポーズをかけることで、できるだけ同時に試合が進行することを防ぐ。一方のタイトルにてカットシーンや演出で待たされる間に、もう一方でライバルを倒してしまおうという目論見だ。スタートボタンでポーズをかけることができる『スーパーパンチアウト!!』の仕様を利用した戦術であるといえる。

とはいえ、ライバルとのボクシングがプレイの大部分を占める作品であるだけに、同時進行は免れない。またクリアの速さを追求することもあり、いつまでもスタートボタンを押して待っているわけにもいかない。時に敵の攻撃を受けダメージを負いながらも勇敢にライバルたちをKOした。そして『パンチアウト!!』を先にクリアしたのちに『スーパーパンチアウト!!』をフィニッシュ。23分56分をもって多勢のライバルたちに土をつけたことになる。

「Awesome Games Done Quick」を含めたタイムアタックイベントでは、腕利きのプレイヤーのスピーディなプレイを見られるだけでなく、こうした少々変態的なプレイを見られること魅力のひとつだ。同イベントはすでに終了しているが、イベントのYouTubeチャンネルでは数多くのタイトルのスーパーなプレイを確認できる。興味のある方は、ご覧になってみてはいかがだろうか。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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