復讐に燃える「アヒル頭の男」が闘うハードボイルド・ボクシング『Pato Box』PC/PS Vitaに加え、ニンテンドースイッチ版発売へ

メキシコのインディースタジオBromioは1月10日、『Pato Box』のニンテンドースイッチ版を発表した。『Pato Box』は、頭はアヒルで身体は人間という奇妙な男Patboxが闘うボクシングゲームだ。任天堂の『パンチアウト!!』シリーズから影響を受けている。

メキシコのインディースタジオBromioは1月10日、『Pato Box』のニンテンドースイッチ版を発表した。本作は、頭はアヒルで身体は人間という奇妙な男Patboxが闘うボクシングゲームだ。任天堂の『パンチアウト!!』シリーズから影響を受けており、昨年実施したKickstarterキャンペーンでの成功を受けて開発を続けている。

『Pato Box』の主人公であるPatboxはボクシングのチャンピオンで、ボクサーとしてのピークを迎えつつあった。そんななか彼は、長年スポンサーとして支援してくれていた企業Deathflockからの裏切りに遭う。一体どういう訳があったのか、Patboxは裏切り行為に加担したDeathflockのメンバーを探し出すことにする。

ゲームはDeathflock社内での探索パートと、裏切り者たちと闘うバトルパートに分かれている。Deathflock社内は普通のオフィスのようなフロアもあれば、カジノやレストラン、工場のような場所もあり、バラエティに富んだ造りになっている。プレイヤーはその中で社員に話しかけるなどして情報を集め、裏切り者の居場所を突き止めなければならない。道中には行く手を邪魔するトラップが仕掛けられているほか、ミニゲームをプレイできる場所もあり、ミニゲームは「制限時間内にオフィスチェアを何台破壊せよ」といった、ボクシングのパンチを使ったものとなる。また探索パートでは秘密の書類を発見できることがあり、ストーリーやボスに関わる極秘情報が入手できる。

バトルパートは敵と正面に向かい合って闘う、まさに『パンチアウト!!』のようなスタイルとなっている。とはいえ、Deathflock社内でおこなうのはボクシングの試合ではない。ボスは全部で7人おり、それぞれ異なるファイトスタイルとスキルを持っている。トレイラーでは鍋の熱々スープをかけてくるシェフが紹介されているが、そのほかに火炎放射器を持ったキャラクターや、ロボットなども登場するようだ。そういった敵を相手に、スウェーやダッキングといったボクシングテクニックを駆使して攻撃を避け、隙を見てパンチを叩き込んでいくのだ。そしてボスを倒すごとに、裏切りの真実に迫る、謎に満ちたストーリーが少しずつ明らかになっていくという。

この『Pato Box』は、アヒル頭の男がパンチアウトというインパクトがどうしても先行するが、アメリカのグラフィックノベルのような独特のアートスタイルも目を引く要素である。今回発表されたニンテンドースイッチ版のほかに、Windows/Mac/PS Vita向けにも開発が進められており、2018年前半に発売予定だ。古いビルドではあるが、itch.ioにて体験版が配布されているので、興味のある方は試してみてはいかがだろうか。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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