基本プレイ無料の『Orcs Must Die! Unchained』が不振のため4月にサービス終了。開発元は、新作2作品の発表を予告

インディースタジオRobot EntertainmentのCEOであるPatrick Hudson氏は1月8日、『Orcs Must Die! Unchained』と『Hero Academy』、そして『Hero Academy 2』のサービスを終了すると発表した。不振および旧作の整理が理由だという。

インディースタジオRobot EntertainmentのCEOであるPatrick Hudson氏は1月8日、『Orcs Must Die! Unchained』と『Hero Academy』、そして『Hero Academy 2』のサービスを終了すると発表した。2019年4月8日18時(日本時間)にすべてのサービスが停止され、以後プレイできなくなるという。『Orcs Must Die! Unchained』と『Hero Academy 2』においては、サービス終了まで既存プレイヤー向けにゲーム内通貨が無料配布されるとのこと。アカウントには自動的に通貨が追加される仕組みだが、ログインから最大24時間待つ必要があるという。

なお、これから90日間にわたり新規アカウントの作成機能を削除していくようなので、もし今から遊びたいプレイヤーがいれば、早めに作っておくことをおすすめする。新規アカウントには先述したゲーム内通貨はすぐに配布することができないので、こちらも留意が必要となる。

Hudson氏によると、これらの作品は長い間経済的損失を出しており、もはやスタジオにとって支えられない状態であるとのこと。基本プレイ無料である『Orcs Must Die! Unchained』と『Hero Academy 2』は、運営コストをカバーするプレイヤーベースを維持するに至っておらず、『Hero Academy』は、発売後かなり年月が経った旧作ということもあり、技術的に時代遅れになってしまったとのこと。iOS版はApp Storeから削除済みということもあり、サービスを終了という決断をしたようだ。

『Orcs Must Die! Unchained』は、2016年よりベータがスタートされ、2017年4月に発売された『Orcs Must Die!』シリーズ最新作。攻め寄せる大量の敵オークの波状攻撃に対して、さまざまなトラップを仕掛けて足止め・撃退しつつ、ヒーロー自らも戦場を駆け回り敵を倒していく。売り切りのタワーディフェンス型ゲームとして発売されヒットした『Orcs Must Die!』2作品のDNAを引き継ぎつつ、マルチプレイを絡めたライブサービス型ゲームとして展開された基本プレイ無料タイトルとなっている。

Robot Entertainmentは今後、現在開発している新作に焦点を置き、投資を進めていくとしている。現在は2作品のゲームを開発しており、どちらも2019年中に発表予定であるとのこと。それが『Orcs Must Die!』の新作か、新規IPのタイトル であるかは定かではない。ただ、昨年3月に30名のレイオフを敢行した苦しい時間が続くRobot Entertainmentにとって、次の2作品はスタジオの存続をかけたものになりそうだ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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