『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』コミュニティにて色んな場所に「本棚を運ぶ」という謎の遊びが流行中

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』コミュニティにて、昨年12月より「本棚チャレンジ」という遊びがにわかに流行しているようだ。そのチャレンジの内容は、ハイラル城にある「本棚」をどこか遠くまで運んでいくというもの。

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(以下、ゼルダの伝説 BotW)』コミュニティにて、昨年12月より「本棚チャレンジ」という遊びが流行しているようだ。Dorklyなどがそのあらましを伝えている。そのチャレンジの内容は、ハイラル城にある本棚をどこか遠くまで運んでいくというもの。

Image Credit : Yoshinkling

そのチャレンジを最初に始めたRedditユーザーのYoshinkling氏は、退屈しているという理由で、ハイラル城にある本棚をハテノ村の自宅へと運ぶ遊びを始める。見事成功させ、コミュニティの1万1000以上のUpvoteを得るなど大きく注目を集めた。その後氏はほかのユーザーのリクエストにこたえ、そして今度はサイハテノ島まで本棚を移動させることに成功した。アイスメーカーを用いて海を超え、3度落としそうになりながらも運びきったという。本棚は海に落ちても浮かないといい、慎重に運ぶ必要があるようだ。

Image Credit : MilesCPW

ここから「本棚をどこに持っていくか」という挑戦の熱がコミュニティ内で高まり始め、ほかのユーザーは大妖精の泉に本棚を持ち運んだり、イチカラ村になんと3個の本棚を運び込むユーザーも。挙げ句には、世界に15あるシーカータワーに本棚を運び込み、その光景をそれぞれスクリーンショットに収めるというユーザーまで現れた。その試みは終わることなく、さまざまなユーザーによりそれぞれの「本棚チャレンジ」は続けられているようだ。

興味深いのは、これらの本棚持ち運びチャレンジを試みたユーザーが、その道中の旅の体験をユーザーにシェアし、その話が花を咲かせている点。本棚を遠くまで持ち運ぶ苦労話だけでなく、たとえばYoshinkling氏はサイハテノ島に本棚を運んだ後、「ヒノックスを倒したけど、楽しかったし思ったよりも速く倒せたなー」とコメントしている。本棚を運ぶというだけでなく、本棚を運ぶプロセスを通じて、あらためてハイラルの世界を再訪するという旅を楽しんでいるように見える。

Image Credit : nerdybirb

『ゼルダの伝説 BotW』においては、2017年12月にエキスパンション・パスの第二弾「英傑たちの詩」が配信されて以来、コンテンツの追加はおこなわれていない。しかしながら、最速クリアを目指す一部ユーザーはさまざまなテクニックやグリッチを発見するための探求を続けるなど、コミュニティはまだまだ盛んで、定期的に新たな遊び方が発見されたことが報じられている。本棚チャレンジは、何かを競うものではなく、派手なスーパープレイというわけではない。ただ、まだまだ『ゼルダの伝説 BotW』という傑作を遊び続けたいプレイヤーにとって、本棚チャレンジは同作を遊ぶ動機になっており、それゆえににわかに人気になっているのかもしれない。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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