リッチでキュートなサバイバルRPG『Little Devil Inside』砂漠でのサバイバルやバトルを収めた映像が公開

韓国に拠点を置くインディースタジオNeostreamは12月22日、『Little Devil Inside』のゲームプレイ映像を公開した。『Little Devil Inside』では、とある大学教授に雇われた探検家の主人公が、教授が研究している超常現象の調査のために世界を冒険する。

韓国に拠点を置くインディースタジオNeostreamは12月22日、『Little Devil Inside』のゲームプレイ映像を公開した。本作は、2015年に実施したKickstarterキャンペーンの成功を受けて開発中の3Dサバイバル・アクションRPGである。今回の映像は「Test Build 2017」とされており、今年取り組んだ開発の成果を伝える内容となっている。

『Little Devil Inside』では、とある大学教授に雇われた探検家の主人公が、教授が研究している超常現象の調査のために世界を冒険する。ゲームはメインとなる街を拠点に、モンスターのいる謎に満ちた外の世界を探索、そして神話の真相や発見したアーティファクトなどの成果を教授に報告するという流れとなる。今回の映像では、砂漠エリアでのゲームプレイを中心に紹介されている。

サバイバル要素のある本作では、飢えや喉の渇きなどに注意を払わなければならない。映像の冒頭では、砂漠に生えているサボテンを斧で切り倒して水を補給する様子が収められており、同時に本作のUIも確認できる。この場面ではバッグの中(インベントリ)をチェックしている。中には水を入れるボトルのほか、パンや肉、キノコといった食料なども入っているが、それぞれのアイテムには重さが表示されており、同時に持ち運べる総重量には限りがあるようだ。また、燃料となる木材を入手して焚き火を囲んだり、テントで休むシーンでは任意の時間だけ早送りさせている。本作ではケガをした場合、足を引きずるなど行動に制限が出てしまうため、包帯を巻くなどして治療しなければならない。この早送り機能は、その治癒にかかる一定時間を過ごす際にも役立ちそうだ。

これまでには海で船上からモンスターと戦ったり、川で釣りをする場面なども紹介されていたが、今回は水中に潜る要素が披露されている。コンパスを頼りにたどり着いた砂漠のオアシスの底に宝箱あり、本作の探索範囲の幅広さが垣間見える場面である。また、旅をする中ではさまざまな人との出会いもあり、映像ではラクダのキャラバンが登場。主人公は山賊を追っている途中で、その行方について何か知らないか聞いている。ミッションを遂行するためには、こうした情報収集がカギになるのかもしれない。

そして映像の後半では敵とのバトルが紹介されている。本作では剣や銃を駆使して戦うことになり、剣での戦いではダッジロールで敵の攻撃をかわしながら斬りつけるというオーソドックスなものとなるようだ。そして騎乗しながらの銃撃戦では、主人公が銃を構えると照準がロックされた敵に数字が表示。これは命中率を表しており、両者間の距離に応じてリアルタイムに変化し、また主人公のステータスや狙った敵の大きさも反映される。

この場面ではそれ以外のUIは表示されていないが、先ほどのオアシスの宝箱からは銃弾を入手していたため、弾は有限なのだろう。映像では確率が低い時に撃って外している様子が確認でき、自らも攻撃を受けるリスクはあるだろうが、無駄撃ちしないためにも距離を詰めて確実に命中させたいところだ。銃弾やその他のアイテムは、行商人から購入することもできる。

*2015年公開のティザートレイラー

『Little Devil Inside』は、キャラクターやオブジェクトの多くはポリゴン数を抑えてシンプル表現されていながらも、砂漠や水面、ライティングなどの環境や物理表現はリアルに描かれていることが特徴で、それらの融合により独特の空気感を生んでいる。キャラクターの細かいアニメーションも活き活きした印象を与える。本作は「ミニマリズムだが本質的にはミニマリズムでは無い」というデザインコンセプトのもと、プレイヤー自身にディテールを想起してもらうことを意図しているという。弊誌では2015年に開発元Neostreamへのインタビューをおこなっており、本作が生まれた背景やゲームプレイなどについて聞いているので、そちらもチェックしてほしい。

本作はPC/PlayStation 4/Xbox One/Wii U向けに発売予定。当初は2016年に発売される予定だったが、現時点は2018年内の早期アクセス販売および正式リリースを予定している。日本語にも対応予定とのことだ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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