統制国家でアパートの住人を監視する運営シミュレーションの続編『Beholder 2』発表。反乱分子を密告し、出世街道に乗れ

ゲームパブリッシャーAlawar EntertainmentとロシアのインディーデベロッパーWarm Lamp Gamesは12月20日、アパート運営シミュレーションゲームの続編『Beholder 2』を正式発表した。対象プラットフォームはWindowsで、リリース時期は2018年後期を予定している。

ゲームパブリッシャーAlawar EntertainmentとロシアのインディーデベロッパーWarm Lamp Gamesは12月20日、アパート運営シミュレーションゲームの続編『Beholder 2』を正式発表した。対象プラットフォームはWindowsで、リリース時期は2018年後期を予定している。すでにSteamストアページがオープンしているので、気になる方はウィッシュリストに登録しておこう。

本作の主人公は、全体主義国家の下で働く新米の役人。彼の業務は、市民と同僚を監視すること。表向きには友好的な関係を築きつつ、反乱分子を見つけ出して密告するのだ。祖国のため真面目に働くのか、出世街道に乗るためライバルたちを蹴落としていくのか、はたまた内部告発者として暗躍するのか。いずれにせよプレイヤーは良心を犠牲にする覚悟が必要となるだろう。

ゲームの内容について詳細は明かされていないが、公開されているスクリーンショットから続編はフル3Dになるようだ。また前作とは異なり「出世」「キャリア」というワードが強調されていることから、ただアパート管理人兼監視人としての業務をこなすのではなく、組織内政治に干渉していくような新要素が追加されるのではないだろうか。

2016年11月に発売された前作『Beholder』も、主人公はアパートの住人を監視する管理人。借り手の行動を政府に報告することで収入を得ていく。スケジュール通りに行動する住人の生活を覗き見たり盗聴したりと情報収集に励み、ときには留守中の部屋に忍び込むことも。反政府主義者であることを証拠付けるような物品を所持していないか確認し、お上に報告する。住人の生活も未来も、すべて主人公が握っている。世界観から実際のゲームプレイまで実にディストピアらしい鬱屈とした空気を漂わせた作品だ。国家への忠誠と住人たちへの愛着を天秤にかける濃厚なフィクション『Beholder』の弊誌紹介記事はこちら

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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