『GRAVITY DAZE 2』を見捨てないで。海外ファンがオンライン機能の継続を求めるキャンペーンを開始
発売一周年を迎える2018年1月19日付けにてオンラインサービスが終了する『GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択』(以下、GRAVITY DAZE 2)について、オンラインサービスの継続を求めるキャンペーン「#DontForgetGravityRush」が海外ファンの間で広まりつつある。発起人は『GRAVITY DAZE』シリーズの海外ファンサイト「Gravity Rush Central」(『Gravity Rush』は本作の英題)を運営している「Draikin」氏だ。
具体的な活動内容は、SIEジャパンスタジオならびにSIEワールドワイド・スタジオのプレジデント吉田修平氏の公式Twitterアカウント宛に、ハッシュタグ「DontForgetGravityRush」付きで『GRAVITY DAZE』フランチャイズを見捨てないよう、そしてオンラインサービスを継続するよう(礼儀正しく)懇願すること。オンラインサービスと密接に関係するフォト機能で撮影したスクリーンショットを添えることも提案。また動かすべきはあくまでもSIEであり、開発者の個人アカウントにメッセージをスパムすることは控えるよう呼びかけている。
TwitterだけでなくSIEジャパンスタジオのFacebookアカウントやYouTubeチャンネルでも「Gravity Rush Central」およびファンによるコメントが確認できる。もちろん、言葉だけでなく行動で示すことも重要であるとし、実際にオンライン機能を活用してみることを勧めている。オンラインサービスの継続を求めると同時に、『GRAVITY DAZE 2』の魅力をまだプレイしていない人々に広めようと働きかける「Draikin」氏。その地道な活動によりTwitter上では日々ファンからの投稿が相次いでおり、寄せられたコメント・画像の一部はTwitterのモーメントからも確認できる。
2017年1月18日の発売から丁度1年でオンラインサービスが閉鎖される『GRAVITY DAZE 2』。「Draikin」氏はオンラインサービスが終了することでプレイヤー同士のインタラクションが途絶えるだけでなく、いくつかのゲーム内アイテムを入手する術が無くなることを懸念している。具体的には、オンライン機能を通じて獲得できるダスティートークンならびにトークンとの交換で得られるコスチュームやタリスマンが該当する。また他プレイヤーが撮影した写真をヒントに宝箱を見つけ出すトレジャーハントを利用できなくなることで、新規プレイヤーはノーヒントの状態から地力で宝箱を探し当てるはめになる。これはかなりの時間を要する作業であり、宝箱を開けないと入手できないジェスチャーやフォト撮影用アイテム、家具アイテムなどの収集が難しくなる。
「Draikin」氏が問題視しているのはコンテンツへのアクセスだけではない。SIEが本作を見捨てるような対応を取ることで、「『GRAVITY DAZE 2』は失敗作だった」という印象を人々に与えかねないと主張している。それでは新規プレイヤーが本作を手に取ることを躊躇してしまい、結果的に売上にも悪影響を及ぼすという意見だ。運営元であるSIEにフランチャイズの未来を信じていることを示すような行動に出てもらうことで、より多くの人々に安心して『GRAVITY DAZE 2』を購入してもらえるのではないか。今回のキャンペーンには、そんなファンとしての切実な想いが込められているのだ。
彼らの想いがSIEを動かせるかはわからない。SIEにとっても、『GRAVITY DAZE 2』のオンラインサービスを停止させるという決断は決して容易なものではなかったはずだ。そうした決断が覆る未来は想像しづらい。ただ現実として、ファンの活動が実らず予定通りに事が進めば1月19日にはオンラインサービスが停止する。本作を未プレイの方や、報酬アイテムを揃えきれていない方は、年末年始を使って重力姫キトゥンの冒険活劇を堪能しておくのも手だろう。ちょうど12月14日には『GRAVITY DAZE Best Hits』と『GRAVITY DAZE 2 Best Hits』がお手頃価格の4212円(税込)で発売されたばかりだ。なおオンラインサービス終了まではダスティートークンの入手量がアップするイベントが継続的に開催されているため、報酬アイテムコンプリートまでの道のりはいくらか短くなっている。