アークシステムワークスは12月19日、『斬!斬!斬!』をPlayStation 4向けに発売した。ダウンロード専用で、価格は1800円。本作はポーランドのインディースタジオDojo Gamesが開発した対戦格闘ゲームで、今年4月に『Slice, Dice & Rice』というタイトルでPC版がSteamで発売されていた。今回の移植版は日本語化されただけでなく、PC版には無いオンライン対戦モードも追加されている。
『斬!斬!斬!』は、1997年発売の対戦格闘ゲーム『ブシドーブレード』から影響を受けて開発されており、同作に倣って体力ゲージなどは存在せず、クリーンヒット一撃で勝負が決するシステムを採用している。攻撃は横斬り・縦斬り・強攻撃の3種類で、コマンド技などはない。ガードも存在しないが、相手の攻撃に合わせてタイミングよく弾きボタンを押すことで攻撃を弾くことができる(強攻撃は弾き不可)。また、両者が同時に攻撃した場合も同様に弾かれる。攻撃を弾いたとしても反撃は確定せず、また攻撃が浅いとヒットしても倒しきれないので、相手の動きを読み、いかに間合いを詰めて先にクリーンヒットできるかが勝負の分かれ目となる。
使用できるキャラクターは全8体。日本刀や槍、長剣、扇刃、大鎌などの武器を持つ者もいれば、己の拳で闘う者もおり、それぞれ独自の戦闘スタイルを持つ。「Story」モードでは、最初は侍の「小次郎」のみが使用可能で、クリアするごとに一人ずつアンロックされていく。バトルの舞台は異世界の日本という設定で、彩度の抑えられた独特のグラフィックで描かれる。ゴア表現がやや高めで、攻撃がヒットすれば鮮血が飛び散り、強攻撃を当てると首が飛んだり、あるいは身体がバラバラになってしまうこともある。
今回新たに対応したオンライン対戦モードには、対戦相手を探して1対1で戦うのみの「Duel Match」と、8人まで入れる部屋を作って対戦する「Player Match」の二つのモードがある。Duel Matchではクイックマッチのほか、対戦相手の国(同国内か否か)や通信速度(4段階)、試合完遂率(高め、あるいは問わない)を設定して対戦相手を探す、あるいは募集できる。一方のPlayer Matchでは、国や通信速度に加えて、部屋の定員数、1試合のラウンド数(1〜9)、また部屋に入るためのパスワードを設定して、部屋を探したり自分で立てたりできる。オンライン対戦の成績は、各種項目別にランキングされる。
ゲームモードにはこのほか、ローカル対戦モードの「Versus」と、プラクティスモードの「Dojo」がある。Versusでは対人戦のほか対CPU戦、またCPU同士の戦いを観戦することもできる。前述したようにPC版はオンライン対戦に対応しておらず、またアップデートでの追加も今のところ予定されていない。一撃死の緊張感がある中での読み合いは、対人戦でこそ盛り上がるはずなので、オンライン対戦は本作にとってもっとも歓迎すべき追加要素の一つだろう。