狂気に囚われた画家の精神世界を巡る一人称視点ホラー『Layers of Fear』12月21日午前3時まで無料配布中(日本語対応・サントラ付)

Humble Bundleにて、一人称視点ホラー『Layers of Fear』が無料配布中だ。日本語字幕・インターフェイスにも対応している。本作は2016年2月に正式リリースされた一人称視点のホラーゲーム。プレイヤーは心を病んだ画家を操作し、19世紀の名画・装飾で彩られたヴィクトリア時代の屋敷内を探索する。

Humble Bundleにて、Bloober Teamが開発した一人称視点ホラー『Layers of Fear』が無料配布中だ(通常は24.99ドル)。日本標準時12月21日午前3時までに、カートに入れてチェックアウトするとSteamキーが入手できる(SteamおよびHumbleアカウントが必要)。対象プラットフォームはWindows/Mac/Linuxで、日本語字幕・インターフェイスにも対応している。

本作は2016年2月に正式リリースされた一人称視点のホラーゲーム。プレイヤーは心を病んだ画家を操作し、19世紀の名画・装飾で彩られたヴィクトリア時代の屋敷内を探索する。芸術家として最高の傑作を完成させるべく、幻覚・幻聴に悩まされながらも精神の深部へと、狂気の根源へと近づいていく主人公。彼は家族との思い出の品々に触れることで、自らの暗く悲しい過去と対峙する。

プレイヤーは画家の精神世界の写し鏡である異様な空間を、目に見えない何かに手引きされるように、ひとつの正解ルートに向かってひたむきに進んでいくことになる。ふと目をそらしたり、後ろを振り返ったりと、視線を動かすことで部屋・回廊の様子が変化する奇妙な屋敷。同じ場所を彷徨っているはずなのに、画家の精神状態とシンクロして徐々に崩壊していく異常な世界である。本作はその細かなホラー演出の積み重ねにより、滲み出るような恐怖を生み出そうとしている。

また配布対象には本作のサウンドトラックも含まれている。コンポーザーは『Kholat』『Husk』『>OBSERVER_』など複数のホラーゲームにて作曲を手がけてきたArkadiusz Reikowski氏。画家の妻を詠った歌詞と、狂気に飲まれていく画家の心情を表す陰鬱な音色を堪能できる。

『Layers of Fear: Inheritance』DLCより

2016年8月に発売されたDLC『Layers of Fear: Inheritance』もHumble Bundleにてセールを実施しており、通常価格4.99ドルのところ80%オフの0.99ドルで購入できる(ストアページ)。こちらの対象期間は日本標準時12月26日午前3時まで。本編の物語が狂気に囚われた画家の視点から描かれていたのに対し、DLCではその画家の血筋を継ぐ娘を主人公として捉えている。ゲーム本編の解答編として機能する『Inheritance』DLCの弊誌レビューはこちら

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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