亡くなった少女の霊と戯れる一人称視点ホラーの続編『Emily Wants to Play Too』Steamにて配信開始
インディーデベロッパーShawn Hitchcockは12月14日、一人称視点ホラー『Emily Wants to Play Too』を発売した。本作は2015年にリリースされた『Emily Wants to Play』の続編。対象プラットフォームはWindows(Steam)、販売価格は820円となっている。
時刻は金曜日の午後7時。サンドウィッチ屋の配達員として働く主人公は、とある研究施設へと商品を届けにやってきた。その施設には町内で起きた怪奇事件の証拠品が保管されており、数日前には3体の奇妙な人形が運ばれてきたばかりだという。前作『Emily Wants to Play』をプレイした方であれば見覚えのある不気味なピエロ、黒服の女の子、そしてスーツ姿の操り人形だ。すぐにでもその場から逃げ出したいが、出入り口のドアは一向に開かないし、サンドウィッチを注文したはずの従業員の姿は見当たらない。それに気のせいか、白髪の少女の気配がする。亡くなったエミリーが新しいお友達を連れてやってきたのだ。こうなったら、夜が明けるまで命がけのお遊戯に付き合うしかない。
前作で一夜を共にした人形「キキ」「ミスター・タターズ」「チェスター」には「目をそらしてはいけない」「動いてはいけない」「ひたすら逃げる」という個別の対処方法があった。人形ごとに遊びのルールが異なるという大まかな仕組みは今作でも変わらず。だが今回主人公が閉じ込められた施設は、町中で起きた怪奇事件の証拠品が集められた場所だけあって、前作の事件現場から見つかった3体以外にも、いわくつきの人形が複数保管されている。
たとえば目玉がくり抜かれた子供の人形。全焼した家屋に住んでいた「Greta」という少女の持ち物だったらしい。身体中に焼け跡があり、「ママ、ママ」とつぶやきながら、よちよちと主人公に迫ってくる。ほかには「Max」という名の強盗犯が変装用に使っていた暗視装置付きのマネキンと、びっくり箱から飛び出してくる笑顔の人形が登場する。人形ごとの対処方法は、従業員が残していった事件報告書から推理。彼らに襲われないよう逃げ回りながらセキュリティカードを探し、施設の深部へと進んでいくのだ。
徐々に複雑化していく遊戯のルールを理解し、エミリーと人形たちを満足させようと必死に遊び続ける主人公。1体ずつであれば簡単に対処できても、複数体が同時に襲ってくれば焦りが出てくるだろう。時間制限付きのイベントであれば尚更だ。プレイヤーの冷静さを奪い、ときには急な演出で驚かせるジャンプスケアで追い討ちをかけてくるエミリーと愉快な仲間たち。ゲーム序盤では怪しげな儀式を執り行う人形の姿が確認できることから、彼らは何か良からぬことを企んでいるのかもしれない。