『Destiny 2』エンドコンテンツのアクセス制限が緩和される。DLC未購入者でも威光レイドやナインの試練がプレイ可能に
Bungieは12月12日、『Destiny 2』の「オシリスの呪い」DLCを購入していないプレイヤーが、ゲーム本編に含まれていた一部エンドコンテンツへのアクセス権を剥奪された件について、方針を変更し制限を緩和することを発表した。
本作では12月6日に配信された「オシリスの呪い」DLCを所有していないと、それまでアクセスできていた「威光」レイドや「威光」ナイトフォールといったエンドコンテンツを利用できなくなることが問題視されていた(関連記事)。こうした制限を設けた理由についてBungieは「Destiny 1では、拡張コンテンツがリリースされるたびにキャラクターが強くなり、その結果、“ガラスの間”のような楽しいコンテンツの難易度が低くなりすぎて、プレイする価値を失ってしまうということがありました」という過去の失敗例をふまえ、この問題を回避する手段として以下の方針を打ち立てたと語っている。
・「威光」は新しい最大パワーレベルまで上げる。最難関の挑戦で、報酬も特別なものにする。ただし、プレイするには最新の拡張コンテンツを所有し、かつパワーレベルが最大値である必要がある。
「ナインの試練」や「アイアンバナー」といった期間限定のPvPコンテンツに関しても、DLCの一部である新マップが使用されるため、最新のDLCを所有しているプレイヤーだけがアクセスできるような方針を考えていたそうだ。これは前作『Destiny』から変わらない仕様であるが、『Destiny 2』では「ナインの試練」がDLCとしてではなく、ゲーム本編の一部としてリリースされたため、結果として途中からアクセス権を奪うかたちになってしまった。Bungieは上記方針に沿って調整を進めていたが、コミュニティからの不満の声が高まり、「この計画がうまくいっていないことが明らかになりました」と語っている。
ついては軌道修正を図るため、12月13日のアップデート1.1.1にて以下の臨時修正がリリースされる予定だ(一部抜粋):
・レイド「リヴァイアサン」の難易度「威光」のパワーを300に戻し、報酬のパワーレベルもそれに合わせる。全プレイヤーがレイドの難易度「威光」に再度アクセスできるようになる。
・ナインの試練は、「オシリスの呪い」のマップが選択されている時だけ、「オシリスの呪い」なしにプレイできない。他の週は、全プレイヤーがプレイできる。
・ナイトフォールの難易度「NORMAL」は、「オシリスの呪い」のストライクが選択されている時だけ、「オシリスの呪い」なしにプレイすることができない。他の週は、全プレイヤーがプレイできる。
・ナイトフォールの難易度「威光」は、最難関のアクティビティとして、パワーレベルの新しい最大値330のまま留まる。つまり、ナイトフォールの難易度「威光」をプレイするには「オシリスの呪い」を所有している必要がある。
・「威光」が存在するアクティビティ全てに3つ目の難易度を追加すべきかどうかを調査する。そうすることで、新しい拡張コンテンツがリリースされても、変わらず挑戦し甲斐のあるゲームプレイを提供することができ、かつ全プレイヤーに「威光」を楽しんでもらうこともできる。
・アイアンバナー、ファクションラリー、暁旦など、期間限定のイベントは全プレイヤーがアクセスできるようにする。
・明日予定されていたファクションラリーを延期し、全プレイヤーがきちんとアクティビティ、そしてその報酬にアクセスできることを確認する。
また英雄ストライクに関しても「全プレイヤーがアクセスできるようにしていきたい」と改善が検討されているようだ。
Bungieは11月、『Destiny 2』にて経験値獲得量が秘密裏に操作されているとの指摘を受け、ユーザとのコミュニケーションを改善していくと約束したばかりである。「今後は、こういった更新情報をできるだけ余さず、頻繁にお伝えしていきたい」と。だが今回のエンドコンテンツのアクセス権剥奪に関しても、プレイヤーに伝わるようなかたちでは告知されておらず、あとから発覚しユーザーの指摘により騒動に発展するという、経験値の操作が取り沙汰されたときと同じパターンを辿っている。まだまだプレイヤーに伝えるべき情報が伝わっていないのが現状だろう