AppleのApp Storeに予約購入機能が実装。iOS版『ライフ イズ ストレンジ』や『INSIDE』などが近日配信へ

Appleは12月12日、iOS・macOS・tvOS各プラットフォームのApp Storeに予約購入機能を実装したと発表した。App Storeにはすでに予約受け付け中のゲームがあり、その中ではスクウェア・エニックスのアドベンチャーゲーム『ライフ イズ ストレンジ』がiOS向けに移植されることが判明している。

Appleは12月12日、iOS・macOS・tvOS各プラットフォームのApp Storeに予約購入機能を実装したと発表した。これによりゲームやアプリの開発者は、iTunes Connectを通じて配信日を2日後から90日後までのいずれかに指定し、アプリとビルド、メタデータをAppleに申請してレビューを通過すれば、ストアページを公開して予約を受け付けることができるようになる。

ユーザー側としては、ゲームやアプリを予約購入した場合、配信日になると通知を受け取り、24時間以内にデバイスに自動ダウンロードされる。代金の引き落としは配信開始当日におこなわれ、配信日前であれば予約をキャンセルすることも可能だ。なお、予約機能を利用するには、iOS 11.2/macOS 10.13.2/tvOS 11.2以降である必要がある。

予約を受け付けている間にも、開発者はアプリのアップデートや価格の変更、配信日の変更をおこなうことができる。価格の変更がおこなわれた場合について、予約済みのユーザーは、もし値上げがおこなわれた場合は予約時(値上げ前)の価格のまま購入できる。逆に値下げがおこなわれた場合は、予約時の価格に関わらず値下げ後の価格を元に引き落としがおこなわれる。つまり、予約時よりも高い金額が引き落とされることはない。

こうした予約機能およびストアページの早期公開が可能になったことで、開発者はマーケティングに活用することができ、またコミュニティから事前にフィードバックを受けるチャンネルを増やすことにも繋がるだろう。なお、予約受け付け中に配信日を変更したり、アプリを取り下げた場合、予約購入者には自動的に通知されないので、Appleは開発者に対しユーザーとのコミュニケーションを欠かさないようにしてほしいとアドバイスしている。一方で、PCやコンソールなどほかのストアでは一般的な、予約購入者に対してゲーム内アイテムなどを特典として提供するような例については特に言及されておらず、App Storeを通じてそのような使い方ができるのかどうかはまだはっきりしない。ただ、上述した価格調整を利用して、予約購入者には割安価格で提供することはできそうだ。

App Storeにはすでに予約受け付け中のゲームがあり、その中ではスクウェア・エニックスのアドベンチャーゲーム『Life Is Strange(ライフ イズ ストレンジ)』がiOS向けに移植されることが判明している。12月14日に配信予定で、日本語字幕に対応する。また、昨年PCやコンソール向けに発売され数々の賞を受賞したPlaydeadのパズルアクションゲーム『INSIDE』のiOS版は12月15日の配信が決定したようだ。ちなみに同作はニンテンドースイッチ版も開発中である。

先日発表された『Portal』公式コラボゲーム『Bridge Constructor Portal』も早速予約受け付けを開始している(関連記事)。さらに、リズム・バイオレンスゲーム『THUMPER』のiOS版も2018年1月24日に配信予定として予約受け付け中だ。他機種版と同じ9ステージを収録しつつ、片手でプレイできるようアレンジされているという。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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