PS4版『ワンダと巨像』フルリメイクによる進化が確認できるPS2/PS3版との比較映像が公開。PS4 Proでは2種類の映像モードを搭載
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは12月9日、PlayStation 4向けにリメイクされるアクション・アドベンチャーゲーム『ワンダと巨像』の続報を米国PlayStation.Blogにて公開した。
『ワンダと巨像』のオリジナル版は2005年にPS2向けに発売され、2011年にはHDリマスターされたPS3版が発売されている。今回のPS4版はリマスターではなくフルリメイクされているが、ソニーは文字や静止画ではどのように進化したか説明するのは難しいとして、これら3つのバージョンを比較した映像を公開している(PS4版はPlayStation 4 Proを使用)。
PS2版からPS3版へは、ワイド画面に対応し全体的により鮮明になっているが、基本的にはPS2版をそのまま高解像度化していることが確認できる。一方のPS4版ではさらなる高解像度化はもとより、背景の山並みなどを見れば、オリジナル版をなぞりつつ新たに作りなおしていることがはっきり分かる。また、より鮮やかで深みを増した色使いが印象的で、地面に生い茂る草や、巨像の体毛の表現などは現行世代機ならではだ。ワンダやアグロのアニメーションは基本的にはオリジナル版のままだが、細かな調整が加えられたことでより躍動感が感じられるようになっている(関連記事)。
本作は、PS4 Pro本体でプレイする場合には4K解像度とHDRに対応することはこれまでに明らかにされていたが、関連する2種類のオプションを備えることが今回発表されている。まず一つ目は「シネマティックモード」だ。これは映像のクオリティを優先して描画するモードで、フレームレートは30fps。4K/HDRでの出力も可能だ。そしてもう一つは「パフォーマンスモード」で、こちらは60fpsで動作する(解像度は不明)。ちなみに、上に掲載した比較映像内のPS4版は、シネマティックモードでのゲームプレイを収録している。
『ワンダと巨像』のPS3リマスター版、そして今回のPS4リメイク版を手がけたBluepoint Gamesは、オリジナル版のビジョンを忠実に再現しながら、現代的な技術を駆使して映像表現の向上に努めたと語る。これまで巨像とのバトルシーンでは常にフレームレートの低下に苦しめられていたそうで、PS4版の開発では当初から安定したフレームレートを維持することを最大の目標においていたという。そして見事実現したスムーズなフレームレートによってキャラクターは流れるように動き、巨像はまさにそこに存在しているかのように感じられ、本作への没入感はこれまでとは段違いであると自信を述べている。PS4版『ワンダと巨像』は2018年2月8日に発売予定だ。