海外メディアが『ゼノブレイド2』の技術面を考察。全体的に前作から向上を見せるも、600pを下回る携帯モードの解像度を指摘
テクノロジー系メディアDigitalFoundryは、『ゼノブレイド2』における技術面を考察する動画を公開した。親メディアであるEurogamerでは記事も掲載されている。
DigitalFoundryは、『ゼノブレイド2』はTVモードでは720p30fpsを基本に動きながら、状況によっては20fps程度まで落ちるともコメント。『ゼノブレイドクロス』と比較すると、光源処理や反射表現、モーションブラーといった全般的なグラフィック表現は大幅に向上させ、雲の表現などは非常に優れているという。描写距離も前作と同水準であるとのこと。影表現は『ゼノブレイドクロス』の性質を維持しつつもより柔軟に変化させていると同メディアは考察している。ちなみに一部の状況で発生するfpsの低下減少については、再起動をすることで解決するようだ。
TVモードには一定の評価を下している一方で、携帯モードについてはやや厳しいコメントを残している。というのも『ゼノブレイド2』の携帯モードの解像度は、ハードウェアが最大720pのスペックであることに対し、平均では552p〜432pでの間で動作し、一部状況では368pまで落ち込むこともあるという。さらにシャープさを加えるフィルターが加わることにより、ジャギーが目立ってしまうともコメントしている。確かに『ゼノブレイド2』を携帯モードでプレイしたことのあるプレイヤーなら、明らかな変化を感じることができるだろう。この携帯モードの解像度ではニンテンドースイッチの作品の中でもワーストクラスに低いとのこと。
Wii U向けの『ゼノブレイド クロス』はDigitalFoundryが高く評価したように、広大な世界を舞台にしたオープンワールドながら美麗な映像と安定したパフォーマンスを披露していた。『ゼノブレイド2』ではそうしたエンジンの核を引き継ぎつつ、表情の変化が乏しかったとされていたメインキャラクターのモデリングやテクスチャを大幅に改善。前述したように反射表現なども向上し、正当な進化を遂げている。
一方で、携帯モードでは解像度の低下が目立つという報告がなされている。ただし、携帯モードで大きなフレームレートの低下などは確認されておらず、TVモードと同様のパフォーマンスを見せている。ほかの大型タイトルでも携帯モード向けに、解像度を下げてfpsを安定させるという試みがなされているが(関連記事)、『ゼノブレイド2』でもそうした方向性の最適化がなされているのだろう。