鬱病・強迫性障害の実体験をベースとしたホラーADV『Neverending Nightmares』がマンガ化、pixivコミックにて公開中


ホラーアドベンチャー『Neverending Nightmares(ネバーエンディングナイトメア)』のコミカライズが開始した。pixivコミックにて、その内容を読むことができる。『Neverending Nightmares』は2014年9月に発売されたホラーアドベンチャーゲームだ。開発者であるMatt Gilgenbach氏が、ゲーム開発の不振により患った鬱病や強迫性障害といった実体験をベースとした作品となっている。原作はもちろんMatt Gilgenbach氏で、作画を担当するのは「良い祖母と孫の話」を手がけた加藤片氏。日本語と中国、英語版が用意されている。

ゲーム版

『Neverending Nightmares』では、プレイヤーは主人公であるトーマスととなる。トーマスは状況を把握していない状況で目覚め、妹のガビィを名乗る人物に導かれるまま進む。真実を見つけるためにもがくが、トーマスがもがけばもがくほど謎が深まり、終わらない悪夢に引き込まれていく。『Neverending Nightmares』は、その生々しい題材、手書き風の独特のアートワークなどが話題を呼び、ヒットタイトルの仲間入りをした作品だ。

精神的恐怖を特徴とする作品ながら、ジャンプスケア(びっくり)演出も少なくなく、これまでは心臓の弱い、ホラーゲームが苦手なプレイヤーはなかなかプレイしづらい作品であった。今回コミカライズされるということで、そうしたプレイヤーでもゲームの一端を楽しむことができるだろう。コミカライズはかなり丁寧におこなわれており、原作にかなり忠実な印象を受ける。ただ、やはりゲームのほうがより深くシナリオを理解できるので、マンガ版を読んで気になった方は、PC/PS4/PSVita向けに日本語化されているゲーム版をプレイしてみてもいいだろう。

ちなみに弊誌では、過去に開発者であるMatt Gilgenbach氏にインタビューを行っているので、ゲームに興味を抱いた方はこちらも読んでみてほしい。