『Horizon Zero Dawn』など新規IPは、クリエイターへの信頼と投資から生まれる。SIEワールドワイド・スタジオ役員が語る

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ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、PlayStation 4を販売台数において波に乗っているだけでなく、ソフトウェアメーカーとしても存在感を見せている。『アンチャーテッド』といった人気シリーズを順調に成長させながらも、新規タイトルの開発にも熱心だ。

『アンチャーテッド 古代神の秘宝』

たとえば、今年2月に発売した『Horizon Zero Dawn』は6月時点で340万本以上を販売し、数々のゲームアワードの候補タイトルになっている。発売予定タイトルとしては、アンドロイドをテーマとしたアドベンチャーゲーム『Detroit Become Human』は大きな期待を背負っており、中世の日本を舞台としたオープンワールド『Ghost of Tsushima』の発表も国内外で話題を呼んだ。ゾンビがのさばる世界を生き抜く『Days Gone』もまた注目タイトルのひとつだろう。どのタイトルも百人以上の規模で開発が進められており、間違いなく大型タイトルだと言える。もちろん、新規タイトルの制作には各社それなりに力を入れているが、これほどまで積極的に新規タイトルの大作に熱心なメーカーはそうそういないだろう。そしてこれらのタイトルの開発スタジオは、SIEワールドワイド・スタジオにて統括されている。

なぜこれほど新規タイトルの開発に力を入れているのか、そしてその哲学はなんなのか。SIEワールドワイド・スタジオの役員であるMichael Denny氏がVG247の取材に対してその信念を明かしている。

『Ghost of Tsushima』

まずDenny氏は、何を基準にタイトルを選定しているかと問われた際に「多様性を重視している」と答えている。PlayStationコミュニティより多くの選択肢をもたらすべく、タイトルを選択しているという。そのために、SIEワールドワイド・スタジオでは携わっているゲームクリエイターを信じ、しっかりと彼ら投資していると語っている。スタジオの情熱こそが創造的なものを生み出すとも述べる。

そのため、SIEワールドワイド・スタジオは、トップダウン(パブリッシャー主導)型ではなくスタジオ主導で開発を進めているという。SIEワールドワイド・スタジオが細かくディレクションするというよりは、スタジオ自身が中心となり制作していく形だ。『Horizon Zero Dawn』はまさにその例であり、Guerrilla Gamesは『Killzone』シリーズで成功を収めていながら新たなアクションRPGを開発したいと考えており、その結果『Horizon Zero Dawn』が生まれ、大きな成功を収めた。

『Days Gone』

ただ、こうしたプロセスにおいては、しっかりと開発の前にビジョンやプロジェクトのアセスメントをおこない、その上でスタジオに開発を任せるといった手順を導入しているという。はじめの段階で徹底的な実証をおこない、その上でスタジオに裁量を与えて開発させる。そうすることで大作を開発するというリスクを管理しているという。こうした試みは、現時点でうまくいっていると言っていいだろう。またSIEワールドワイド・スタジオは各社ともにソニー・インタラクティブエンタテインメントとの長い付き合いがあることも影響しているだろう。お互いを理解しあっており、信頼関係があるからこそスタジオ主導の開発が進められていると考えることができる。

SIEワールドワイド・スタジオの作品は、ゲームのスケールもさることながら、『The Last of Us』を代表に、最先端レベルのグラフィックの実現していることも特徴だ。その品質は、SIEからの信頼と投資によって生まれているのだろう。2018年は前述したビッグタイトルの発売が予定されている年だ。ハードメーカーとしてもさることながら、ソフトウェアメーカーとしてのSIEの活躍に期待したい。

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