『ソニックフォース』インターネットをザワつかせたファンアート「サニック・ヘジホッグ」が描かれたTシャツが、DLCとして無料配信開始

セガゲームスは11月27日、『ソニックフォース』向けのDLC「アバターパーツ Sanic Tシャツ」を配信開始した。価格は無料となっている。気になるのは、このTシャツに描かれている「Sanic(サニック)」である。「Sonic(ソニック)」ではない。

セガゲームスは11月27日、『ソニックフォース』向けのDLC「アバターパーツ Sanic Tシャツ」を配信開始した(本稿執筆時点ではニンテンドースイッチ/PS4/Xbox One版で配信中。Steam版は未配信)。価格は無料となっている。

『ソニックフォース』では、「アバター」と呼ばれるカスタマイズキャラクターが“新入り”としてソニックたちの仲間に加わる。プレイヤーはそのキャラクターを使い、専用のステージをプレイすることができる。そのカスタマイズアイテム(アバターパーツ)は各ステージをクリアしたり、ランクSでステージクリアしたり、あるいは「??秒以内にクリアする」などといった特定の条件を満たすことによって獲得できる。いわゆる着せ替えアイテムで、今回配信された「Sanic Tシャツ」はダウンロードすれば即座に利用できる。公開されている画像は緑色のTシャツだが、黄色と紫色のバージョンもセットになっている。

気になるのは、このTシャツに描かれている「Sanic(サニック)」である。「Sonic(ソニック)」ではない。実はこの“ソニックもどき”は、今から7年前にYouTubeユーザー0nyxheart氏が「Sanic Hegehogの描き方」として投稿した映像にて誕生したキャラクターだ。0nyxheart氏は、Windows OSに標準で付属しているペイントソフト「MSペイント」を使用していちから描いたのだが、徐々に現したその姿はソニックのようでソニックでない謎の生き物だった。

もっとも、「サニック・ヘジホッグ」だとしていたので0nyxheart氏は上手いソニックの絵を描こうとしていたわけではなさそうだが、あまりに強烈な印象を与えるキャラクターだったため、この“画伯”の作品はインターネット・ミームとして広まり、数々のファンアート作品も生まれていった。今回配信された「Sanic Tシャツ」のSanicも、よく見ると0nyxheart氏が描いたものではなく、それに似せるように新たに描いたようだ。

*0nyxheart氏はSanicの動画を削除してしまったが、多くのユーザーにより再投稿されている。

今回セガがツイートの中で「Yes, it’s real.」と言っていることから分かるようにまさかの公式採用となったが、本作はSEGA of Americaのソニックチームが中心となり開発が進められていることもあり、こうした海外ソニックファンの間での盛り上がりを上手く捉えていこうということなのだろう。ツイートへの反響を見ると、この試みは大成功と言えそうだ。

なお、アバターのカスタマイズアイテムではこのほかに、シャドウをモチーフにしたものや、『ジェットセットラジオ』『スーパーモンキーボール』『NiGHTS』『ぷよぷよ』をイメージしたものが有料DLCとして配信されている。ソニックシリーズ初の試みとなったアバターについて、公式サイトでは制作中の苦労話などが語られているので、興味がある方はこちらもチェックしてみてはいかがだろうか。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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