ラーメンをすすりホバーバイクを乗り回す横スクロール・シューティング『Desert Child』Kickstarterでの資金調達に成功
オーストラリアのインディーデベロッパーOscar Brittain氏が開発する『Desert Child』のKickstarterキャンペーンが終了し、545人の支援者から1万4427オーストラリアドル(約122万円相当)の資金を調達することに成功した。本作は弊誌Indie Pickでも取り上げたGameMaker Studio製の横スクロール・シューティングゲーム。プレイヤーは若きホバーバイク・レーサーとしてキャリアをスタートさせ、チャンピオンシップレースへの出場権を手にするために惑星間を行き来し、アンダーグラウンドで開催されるレースに出場することでその名を広めていく。
各レースは1対1で行われる。ホバーバイクにはマグナムやショットガンといった武器が搭載されており、ただ先にゴールするだけでなく、コース上に配置されたテレビやドローンを破壊することでスコアを伸ばしていくことに。最終的には撃墜数やコンボ継続数、被ダメージ量、先頭に立っていた時間などからレーティングや賞金内容が決まる。レース中はエンジンブーストを使って障害物を避けたり、相手ライダーに先を越されないよう前に出たりと、レーシングとシューティングが混じり合っているのが本作の特徴である。なお武器の弾薬には限りがあり、むやみやたらと連射するわけにはいかない。また障害物に当たるとバイクの性能が落ち、修理代が膨れ上がっていく。攻めの姿勢と安全運転とのバランスを考えながらハンドルを握る必要があるのだ。
主人公の空腹度が高まるとエンジンブーストのクールダウンが長くなるし、バイクが故障するとブーストの発動時間が短くなる。そのためレース後にはラーメンをかき込んで腹を満たし、修理屋でバイクをチューニングすることになる。どこかエキゾチックな街並みの中でひときわ目立つラーメン屋の看板。本作は「カウボーイビバップ」「AKIRA」「REDLINE」といった日本のアニメから影響を受けているということも頷ける。さらにはベースの効いたジャズビートや映画「ブレードランナー」にインスパイアされたというSFトラックが、ゲームプレイに小気味よいリズムを与えてくれる。
『Desert Child』のリリース目標は2018年Q1。対象プラットフォームはWindows/Mac/Linux (Steam)で、将来的にはPlayStation 4/Xbox One向けの配信も検討しているとのこと。Gamejoltでは本作の第1章をプレイできる無料デモ版が公開されている。製品版では3つのワールド、サイドクエスト(ドラッグ配達やバウンティハント)、バイク・武器のカスタマイズ機能などが盛り込まれる予定だ。