オープンワールド恐竜サバイバルACT『ARK: Survival Evolved』開発者が続編や日本での成功について語る

今年8月にSteamおよび海外PS4/Xbox One向けに正式リリースを開始し、10月には国内PS4版の発売も開始されたオープンワールド恐竜サバイバルアクションゲーム『ARK: Survival Evolved』。Studio Wildcardがメディアに対し今後の展望や、日本での売上について語っている。

今年8月にSteamおよび海外PS4/Xbox One向けに正式リリースを開始し、10月には国内PS4版の発売も開始されたオープンワールド恐竜サバイバルアクションゲーム『ARK: Survival Evolved』においては、新たな拡張パック「Aberration」の配信が今月中に予定されている。この拡張パックでは主に地下世界を舞台にするなどこれまでとはかなり異なる環境が用意され、ARKの大いなる謎に迫っていく内容になるという。

本作の開発元Studio Wildcardは、現在このAberrationの仕上げ作業に取り組んでいるが、同スタジオの共同設立者でクリエイティブ・ディレクターを務めるJesse Rapczak氏が海外メディアDualShockersに語ったところによると、スタジオではすでに次の拡張パックを計画し、プリプロダクション段階に入っているという。その内容については触れなかったが、来年のリリースを目指しているそうだ。そして、話はさらにその先にも及んでいる。

Rapczak氏は、本作向けにこれらの拡張パックをリリースして、その売り上げが良好であれば、今後1年あるいは2年すれば続編をリリースすべきタイミングが来るだろうとコメント。『ARK: Survival Evolved』を拡張し続けるのではなく、ARKの世界観を受け継ぐ新たな作品が必要だと示唆している。ただし、スタジオではその続編にはまだ取りかかっておらず、Rapczak氏自身もどのようなゲームになるかといった構想は固まっていないそうだ。現在はまだ本作の拡張パックのための多くの素晴らしいアイデアがあるため、それを盛り込むことに注力しているという。

ところで、本作は正式リリースに合わせてパッケージ版が各国で発売された。海外メディアGamesIndustry.bizのインタビューに応えたRapczak氏によると、その売り上げは想定していた以上に好調だそうで、発売から1か月ほどで50万本を売り上げたという。日本で発売されたPS4版についても、発売初週の国内販売本数が『スーパーマリオ オデッセイ』に次ぐ2位になるなど、予想を遥かに超える売り上げだったとコメントしている。Rapczak氏はパッケージ版の発売は元々は考えていなかったそうだが、本作が成功したことを受けてパブリッシャーから話を持ちかけられたという。そして結果的に、パッケージ版をリリースしたことは正しい選択だったと語っている。そして将来の作品においても、最初はダウンロード販売から始めるかもしれないが、またパッケージ版の発売を検討することになるだろうとしている。気の早い話だが、上述したARKの続編もローンチが成功すれば、いずれパッケージ版を入手することができるかもしれない。

このインタビューではニンテンドースイッチについても言及されている。Rapczak氏は、ニンテンドースイッチはまったく異なるプラットフォームで、メモリが少ないなど難しい面もあるが、何ができるかスタジオ内でアイデアを交わしているという。まだこれといったプランは無いものの、携帯ゲーム機としても機能するニンテンドースイッチは、ARKのようなゲームに適しているとの考えを示している。Studio WildcardはARKというIPを使ってさまざまな展開を模索しており、そのひとつとして『ARK Park』が発表済みだ。こちらはSnail Gamesにライセンスして開発されているVRタイトルで、恐竜が暮らすARKの世界を散策できるテーマパーク的な作品である。ニンテンドースイッチ向けには、こうしたスピンオフ的な作品が登場する可能性もあるかもしれない。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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