プレイヤー数10万人を目指した『スプラトゥーン』風スケボーゲーム『Decksplash』目標に達せず正式リリースならず、お蔵入りに

Bossa Studiosは11月11日、スケボーゲーム『Decksplash』のSteamでの無料配信期間が終了したと発表した。本作は発売前に1週間限定のフリーウィークを実施し、期間中の累計プレイヤー数が10万人に達したら早期アクセス販売を開始、達しなければ開発を中止してゲームをボツにするという企画をおこなっていた。

Bossa Studiosは11月11日、スケボーゲーム『Decksplash』のSteamでの無料配信期間が終了したと発表した。本作は発売前に1週間限定のフリーウィークを実施し、期間中の累計プレイヤー数が10万人に達したら早期アクセス販売を開始、達しなければ開発を中止してゲームをボツにするという企画をおこなっていた。だが、最終的に目標人数には届かず、残念ながらお蔵入りとなってしまった。なお、ゲームは所有者のSteamライブラリに残るが、現在は起動してもプレイできない状態になっている(関連記事)。

本作は3対3でのオンライン対戦がメインのスケボーゲームで、プレイヤーはトリックを決めて地面にインクを塗り、その塗った面積をチームごとに争う。。カジュアルなスケボーアクションと、開発者が影響を受けたという『スプラトゥーン』や『ロケットリーグ』などの要素がブレンドされていた。Steamでのユーザーレビューは約8割がおすすめだとする「非常に好評」を記録しており、プレイヤーからの評価は上々だったようだ。

今回10万人を目標にした点についてBossa Studiosは、本作はマルチプレイゲームであるためユーザーベースの規模や、どれだけ長くマッチングが機能するかを計りたいとしていた。ただ、無料とはいえ10万人は高すぎる壁だったかもしれない。『Surgeon Simulator』などの人気作を手がけたスタジオということもあり、多くのメディアや実況配信者が取り上げ、いちインディーゲームとしては十分過ぎる露出を得ていたはずだが、最終的には6万人弱という結果だった。期間中には新たなマップを追加しており、アップデートしながらもう少し長く実施していれば10万人に到達することもできたかもしれないが、同スタジオとして本作に割けるリソースはここまでだったということなのだろう。

Bossa Studiosでは毎月ゲームジャムをおこなっており、そこで作られるゲームは年に数百本になるという。そのほぼすべてが公に披露されることなくボツになるが、本作はその中から一段階先に進んだタイトルだったというわけだ。残念ながら『Decksplash』はもう正式リリースされることはないが、開発チームは今回の経験を無駄にせず、スタジオ内での新たなプロジェクトに活かしていくという。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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