ニンテンドー3DS向けRPG『真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY』本日発売。あらためて前作からの変更点を振り返る


アトラスは本日10月26日、ニンテンドー3DS向けRPG『真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY』を発売した。本作はニンテンドーDS向けに発売された『真・女神転生STRANGE JOURNEY』をリメイクしたタイトルだ。前作は、南極に出現した滅びの地「シュバルツバース」を舞台とした極限のサバイバルが展開され、独特の緊張感を演出していた。今作では新要素を加え、さらに“ディープ”な体験ができるのだという。今回はあらためて新要素、および前作との違いおよび変更点についておさらいしていきたい。

新キャラクターおよびシナリオと快適なバトル

『真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY』は数々の新要素を含んでいる。ストーリー面で注目したいのは新キャラクターの追加だ。土居政之氏による描きおろしの新キャラクター、アレックスが登場する。謎の少女アレックスは物語に大きく関係し、展開にも大きく絡んでくるようだ。各イベントシーンに声優によるフルボイスが導入されたほか、主要キャラクターのみならず登場するすべての隊員に表情が用意されている。さらに一部シーンではアニメショーンムービーが追加され、全体的な演出が強化されている。

バトルにも大きく手が入れられている。悪魔のグラフィックはそのままながら、背景を3Dモデルに変更しビジュアルはリッチに。一方で、バトルでの演出カットや倍速といったオプションが導入されたことにより、テンポのよい戦闘が展開される。また主人公の特性を強化するアプリ「コマンダースキル」が導入され、たとえばターン開始時に自動発動し、そのターンは味方全体が敵より先に攻撃できるようになる「先制行動」や、使用ターンに味方全体の攻撃力が上昇する「突撃指令」など、主人公が活躍できるシーンが多くなったという。細かな修正点としては、コマンドにchangeが追加され即座に仲魔を入れ替えられるようになったほか、発見した弱点は即座にアナライズされるようになり、デビルソースの取得タイミングを解析度がマックスになった直後の戦闘リザルトに変更。悪魔の最大所持数も12から18へと増加している。

ダンジョン探索も便利に

ダンジョンやフィールドでの変化が加えられている。たとえばグラフィックの面ではポリゴンはそのままながら、テクスチャに向上しエフェクトが追加されたことにより見栄えがよくなっている。また、トラップの位置を直前に知らせてくれたり、ワープポイントの転送先が見えるなど探索がより快適になるフィールドアプリが導入された。あくまでこうした要素はオプションであるので、危険で余地できない旅を楽しむこともできる。ほかに便利になった機能を語るうえでは、どこでもセーブできるようになったことは欠かせない。Bボタンでダッシュする機能が加えられ、快適さが大きく向上している。

そのほか新要素としては、新たなダンジョンや新たな悪魔が追加されている。「嘆きの胎」と呼ばれる追加ダンジョンは、新キャラクターアレックスの関わりのなかで行けるようになるという。この新ダンジョンには新たなフォルマやアプリ、アイテムが眠っているだけでなく、3種の新エンディングにつながる物語が紡がれる。「アモン」や「ゼウス」など新悪魔も多数収録され、総悪魔数は350種類以上におよぶ。なお、悪魔合体についても細かい変更がなされており、特殊合体で作成可能になるボス悪魔が強力なスキルを有するようになったほか、悪魔のスキルを任意に継承できるようになった。パスワード機能により前作で作った悪魔を今作に召喚することもできるとのこと。さらに詳細に知りたい方は公式サイトのQAページを参考にしてほしい。

『真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY』はもとより評価の高かった前作のハードさを守りながらも、快適さをもたらすオプションがいくつも用意された手堅いリメイクになっている印象だ。なおゲーム内で役立つアイテムを詰め合わせたDLCパックも販売中。前作を楽しんだ人も、そうでない人も、これを機にデモニカスーツを着てみてはいかがだろうか。