世界初のニンテンドースイッチ向けプロジェクター「OJO Projector」は今年12月より出荷開始予定、Indiegogoでは約3万円で入手可


YesOJO Studioは、ニンテンドースイッチ向けプロジェクター「OJO Projector」のクラウドファンディングキャンペーンをIndiegogoにて実施中だ。3万ドルの集金を目指してキャンペーンを開始し、一日を待たずしてすでに目標額に到達した。今後も出資額は伸びていくことが予想され、製品化へ向けて大きく前進している。また同製品はすでに完成が近く、年内からの出荷が予定されている。Indiegogoに出資すれば、一番安いものであれば269ドル(約3万円)でプロジェクターが手に入る。

「OJO Projector」は世界初のニンテンドースイッチ向けプロジェクターを謳う製品だ。持ち運びできるコンパクト型になっているほか、同製品はドック型の形状をしており、ハードウェア本体がそのまま挿し込める構造になっている。挿し込んだ際にニンテンドースイッチがTVモードとして動作するのか、携帯モードとして動作するかのは不明だ。

スペックとしては、30インチから120インチまで投射することができ、明るさの値は200ルーメンとなる。コントラスト比は1000:1。バッテリーは2万400mAh搭載されており、ニンテンドースイッチの充電にも対応している。単純計算で、同ハードの稼働時間は約4時間であるという。HDMIの入力に対応し、投射解像度は854*480。またステレオスピーカーも搭載されている。背面にはUSB3.0のポートが2つ、USB Type-Cのポートがひとつついている。熱による負荷については内部にふたつのファンがついており、ひとつはプロジェクターを冷却し、もうひとつはニンテンドースイッチを冷却するとのこと。重さは約800グラム。

全体的にはややロースペックであることが目立つが、YesOJO Studioはコストパフォーマンスを前面に押し出している。通常同スペックのコンパクトプロジェクターと補助電源、ドングルとスピーカーをセットで買うと5万円強を支払う必要があるが、「OJO Projector」の定価は369ドル(約4万円)であるほか、Indiegogoキャンペーンに出資すれば269ドル(約3万円)から299ドル(3万4000円程度)で手に入ることをアピールしている。ガッツリきれいに遊びたいというよりは、外でカジュアルに遊ぶユーザー向けだろう。発送については世界中を対象としており、一定の国を除いて送料は無料であるという。YesOJO Studioには日本向けのサイトも開設されているので、今後同製品が日本で展開されていくことも大いにありえる。

また同プロジェクターは拡散反射を原理とした、テレビでプレイするよりも目に優しく長時間できるような技術を導入しているという。投射方式としてはデジタル・ライト・プロセッシング(DLP)方式を採用しているとのこと。大容量であるがゆえにモバイルバッテリーとしても使えるほか、パソコンやスマートフォンとつなぐことで汎用的なプロジェクターとしても使用できるという。

「OJO Projector」は今年3月からプロジェクトが開始され、プロトタイプの生産も完了。11月から製品の生産を開始予定であり、もっとも早いユーザー向けには12月後半からの出荷を予定している。魅力的な製品であるものの、先日発売されたNyko製のドックを使用することでニンテンドースイッチが使用不能になったという事例が報じられているように、非公式製品の使用については一定のリスクがともなう。出資する際にはそういった点も留意してほしい。