ニンテンドースイッチ本体アップデート4.0.0、USB経由のサウンド出力にこっそり対応。Joy-Conのアップデートも
任天堂は10月19日、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)の本体アップデート4.0.0の配信を開始し、一部ゲームタイトルでの最大30秒前からのプレイ動画の保存や、別の本体へのユーザープロフィールとセーブデータの引っ越し、またニンテンドーeショップで予約購入したゲームの事前ダウンロードなどに対応した(関連記事)。任天堂は発表の中でこういった具体的な更新内容を伝えるほかに、「いくつかの問題の修正と動作の安定性、利便性を向上させました」としていたが、そのうちのいくつかが明らかになってきた。
今回のアップデートで追加されていたことが判明したのは、USB端子からのサウンド出力だ。上に掲載したのは海外メディアNintendo Lifeの検証動画で、ソニーの「プレミアムワイヤレスサラウンドヘッドセット」を使用してサウンドの出力に成功している。同ヘッドセットは専用アダプターをUSB端子に接続し、2.4GHz帯を使って無線通信をおこなう方式だ。この無線部分はヘッドセット側の機能なので今回のアップデートとは直接関係無いが、SwitchのTVモード時にドックのUSB端子にアダプターを接続すると、音量調節バーに「USB」と表示され、確かに認識されていることが確認できる。また、USB Type-CからType-Aに変換するアダプタがあれば、携帯モード時でも利用できる。
有線でのサウンド出力は素直に3.5mmヘッドフォンジャックを利用すれば良いが、ワイヤレスオーディオを楽しむためにはこのUSB出力は有用であることが分かる。もちろん本命はBluetoothだろうが、残念ながらSwitchは未対応だ。いつか対応することを信じて、それまでの代替として活用できる機能だろう。なおRedditでは、Logitech G930などでも接続できたという報告があがっているが、同じメーカーでも別の機種では本体がフリーズして使用できないという声もあり、USB接続のヘッドフォンであればなんでも利用できるというわけではないようだ。このあたりがアップデートの発表で具体的に触れられなかった理由だろうか。
プロフィール画面のプレイ記録の欄に表示される、各ゲームの「プレイ時間」がやや詳細に表示されるようになったことも明らかになっている。これまでは5時間刻みで表示されていたが、アップデート後は最初の5時間までは1時間刻みで表示される(最初の1時間未満は「少しだけプレイ」となる)。ニンテンドー3DSやWii U、また「Nintendo みまもり Switch」アプリに用意されているプレイ時間表示機能と比べるとまだまだ大雑把なため、引き続き改善されていくよう期待したい。
また、今回のアップデートに合わせてJoy-Conのアップデートもおこなわれている。これは現時点ではユーザーが手動で更新させる必要があり、本体設定の「コントローラーとセンサー」から「コントローラーの更新」を選択すればアップデートが開始される。更新内容について説明がないため何が変わったのかは分からないが、おそらく“動作の安定性の向上”に関連するものだと思われる。
そのほか、Redditでは8Bitdoのワイヤレスコントローラーが本体アップデート後も使用可能であることが報告されている(関連記事)。Switch向けには公式ライセンスを取得したサードパーティ製コントローラーがさまざま発売されているが、そういったコントローラーがいずれも有線タイプであるのに対し、非公認のものではワイヤレスタイプも存在する。ゲームコンソールにおいては非公認の製品は本体アップデート時に排除されることもままあるが、今回のアップデートではひとまずお咎めなしとなったようだ。