バトルロイヤルも楽しめるTPS『Crazy Justice』が開発中。PC/Xbox One/ニンテンドースイッチ間でのクロスプレイや、日本語表示に対応予定

Black Riddles Studioが、TPSゲーム『Crazy Justice』をPC/PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)向けに開発中だ。本作はスチームパンクの世界観を持ち、Unreal Engine 4で描画されるセルシェーディングの3Dグラフィックと、Nvidia Physxを用いた物理演算に基づいた破壊表現が特徴となる。

Black Riddles Studioが、TPSゲーム『Crazy Justice』をPC/PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)向けに開発中だ。本作はスチームパンクの世界観を持ち、Unreal Engine 4で描画されるセルシェーディングの3Dグラフィックと、Nvidia Physxを用いた物理演算に基づいた破壊表現が特徴となる。現在ゲーム専門のクラウドファンディングサイトFigにて開発資金を募っている。

ゲームモードにはストーリーモードとマルチプレイモードが用意されるが、本作は対戦マルチプレイに重点を置いたゲームとなる。シングルプレイもしくは協力プレイでのストーリーモードでは、本作に登場するキャラクターのストーリーを追いながら、カバーシューターとしての操作やスキル、ガジェットの使い方などゲームの基本を学ぶことになる。ちなみに、Nintendo Switch版ではモーションコントロールでの操作が可能だ。

そしてメインとなるマルチプレイには、現時点では5つのゲームモードと、5つのマップが用意される予定となっている。ゲームモードはそのうち3つが明らかにされており、まず一つ目は「Survive the Tesla」。このサバイバルモードではマップの中心にテスラコイルが設置されており、エリア全体を覆うシールドを張っている。シールドは時間が経つにつれ小さくなっていき、シールドの外にいるプレイヤーは死んでしまうので、プレイフィールドがどんどん狭くなっていくモードだ。本作は破壊表現が特徴と前述したが、それは物が崩れる様子がリアルというだけでなく、マップの一部を破壊することで隠された通路が現れるなど、ゲームを有利に進めるうえで重要な要素でもある。

二つ目はマップが6つの区画に分かれている「Survive」。こちらも「Survive the Tesla」と同じように、時間経過によってフィールドが狭くなっていくゲームモードで、6つある区画がランダムに1つずつ破壊されていく。最後は残された1つの区画内で生き残りをかけて戦うわけだ。本作がバトルロイヤルゲーム『PUBG』の影響を受けているのかどうかは分からないが、この2つのゲームモードは最近人気のジャンルを踏襲しているといえる。

そして三つ目のゲームモードは「Protect the Tesla」で、こちらは二つのチームに分かれて対戦する。マップの両端に砦が配置されており、テスラと呼ばれるオブジェクトが中にある。それぞれのチームは相手のテスラを破壊することを目指して戦うのだ。このゲームモードでは、木材や金属などの素材を集めることでバリケードやトラップを設置したりといったクラフトが可能。また、たとえば木材で作ったバリケードに後から鉄板を貼るなどアップグレードもできる。ただ撃ち合うだけでなく、より強固な砦を築いてテスラを守ることも勝利への鍵となるわけだ。

本作にはスキルデッキシステムが用意されており、プレイヤーは「アクティブスキル」と「パッシブスキル」を自由にカスタマイズできる。4つまで同時にセットできるアクティブスキルは、それぞれ決められた時間だけ効果を発揮するスキルで、たとえば「20秒間シールドを張る」であったり「50メートル以内の敵を自動的に攻撃するドローンを起動させる」といったものなどがある。そして2つ同時にセットできるパッシブスキルは、「体力を3パーセント増加」や「弾倉を17パーセント拡張」などプレイヤーの基本能力を底上げするスキルとなる。

マルチプレイがメインということもあり、本作はPC/Xbox One/Nintendo Switchをまたぐクロスプラットフォームプレイに対応するという。Xbox OneとNintendo Switchのクロスプレイは現時点ではまだ実現していないが、『Minecraft』や『Rocket League』などが対応予定である。PS4版については、これまで報じられているとおりソニーがコンソール間でのクロスプレイを認めていないため見送られたが、PC版とのクロスプレイについては検討中だという。

余談だが、マイクロソフトのXbox事業責任者Phil Spencer氏は海外メディアGameSpotの取材に対し、クロスプレイにおいて任天堂とは強固な関係を築けており、これからもコラボレーションを続けていくと語っている。一方、ソニーについては協議を続けているもののあまり進展していないようだ。Spencer氏はソニーが描く展望は任天堂とは違うようだとし、ソニーにはそれがどのようなものなのか明確にしてもらいたいと述べている。

『Crazy Justice』のFigでのクラウドファンディングは残り5日となっており、初期目標金額3万ドル(約335万円)のところ、およそ2万4000ドルが集まっている状況で、目標金額達成まであと一息といったところだ。キャンペーンが成功した場合、2018年第2四半期の発売を予定している。なお、ゲームは日本語表示にも対応予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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