『Yono and the Celestial Elephants』Steamで発売。世界に調和をもたらすため子象が健気にがんばる、『ゼルダの伝説』風アクションADV

スウェーデンに拠点を置くインディースタジオNeckboltは10月13日、『Yono and the Celestial Elephants』をSteamで発売した。価格は1520円で、10月20日までは1368円で購入可能。海外ではニンテンドースイッチ向けにも発売されている。

スウェーデンに拠点を置くインディースタジオNeckboltは10月13日、『Yono and the Celestial Elephants』をSteamで発売した。価格は1520円で、10月20日までは1368円で購入可能。海外ではNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)向けにも発売されている。本作は昨年弊誌でも紹介した、『ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし』から影響を受けた3Dアクション・アドベンチャーゲームだ(関連記事)。

本作の主人公は幼い子象のYono。ある日宇宙からナイチンゲール(Knightingale)王国の地に降り立ったYonoは、冒険好きの女の子Sundaraと出会い、一緒にこの国を旅することになる。Yonoは困っている人々を助け、喜びをもたらすためにこの星にやってきたという。

ナイチンゲール王国には主に人類と、不死のボーンウェイツ(Bonewights)、ロボットのメカニ(Mekani)という3つの種族がいる。そのほかに野蛮なロブゴブリン(Robgoblins)などのモンスターや、さまざまな動物なども暮らしているが、象はYono以外に存在していない。しかし、伝説の生き物としては知られており、町の人々に話しかけるといつも珍しがられる。それもそのはず、この世界では象は1000年に一度星から生まれ、地上に舞い降りる生き物なのだ。

ゲームは見下ろし型視点で進み、それぞれの種族が住む街や周辺の村を訪れてクエストをこなしていく形となる。3つの種族は交流がないわけではなく、同じ町に一緒に暮らしていたりもするが、お互いにあまり良い関係ではない。たとえば、子供を誘拐されて困っている人類の女王と出会った際には、ボーンウェイツかメカニの仕業だろうと根拠なく言ってしまう。プレイヤーはそうした人々を助けながら、この世界に調和をもたらすことを目指す。その中で、この世界は過去に象たちとどう関わって成り立ったのか、その歴史を知ることになるという。

本作のゲームプレイはパズルと探索が大きな部分を占め、森やダンジョンを訪れてはお宝を求めて謎を解いていく。もちろん敵となるモンスターやボスとの戦いも待っている。Yonoは基本的には普通の象であるため、武器を振るったりはできない。しかし、小さい身体ながら突進してのアタックは強力で、これで敵を倒したり、道を塞ぐ岩を砕いたりできる。そして、象ならではの長い鼻も特徴だ。鼻から息を吹きかけたり、水を吸ってきて放出することが可能で、これを利用することでカラクリを動かしたり、トラップを排除したりできる。また、ゲームを進める中では火を吹くなど攻撃手段にも使えるようになる。

街にはたくさんの人々が暮らしており、それらとの会話も重要な要素となる。それぞれの種族の性格や考えをうかがい知ることができるほか、同じ人に何度も話しかけることでさらなる情報を引き出せたり、サイドクエストをもらえることもある。本作は『ゼルダ』ライクな比較的コンパクトなゲームだが、健気なYonoの個性とキュートなグラフィック、そして活き活きした街の表現が独特の世界観を生み出している。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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