『アサシン クリード オリジンズ』にて、ランダムにアイテムを入手する「ルートボックス」の存在が判明。ゲーム内通貨でのみ購入可能
『Assassin’s Creed Origins(アサシン クリード オリジンズ)』の発売を10月27日に控え、各メディアによるゲームプレイプレビューなども続々と公開され始めている。その中で、これまで公式には言及されていなかったルートボックスの存在が明らかになり海外コミュニティ間で話題となっている。
上の画像にある「Heka Chest」がそれだ。アイテムの説明を見ると「武器か盾がランダムでひとつ入っている」とあり、3000クレジットで購入し開けることができる(ちなみに、「Heka」とはエジプト神話における魔法の神という意味らしい)。お金を消費して中身の見えない箱からアイテムを引くという典型的なルートボックスのようだ。アイテムのカテゴリー名は「MYSTERY ITEMS」と複数形になっているので、ゲーム内ではこれ以外にも同様のアイテムが登場するのかもしれない。
本作のゲームディレクターAshraf Ismail氏は海外メディアEurogamerに対し、Heka Chestなどのミステリーアイテムからはユニークなアイテムを入手でき、ギャンブルにかける余分なお金を持っている人のために用意したと語る。そして導入した理由については、ゲーマーにはミッションなどの戦利品としてアイテムを獲得することを好む人もいれば、アイテムを売り買いしながら目的のものを手に入れることを好むタイプの人もいるため、それぞれの要望に応えるためだとしている。ショップではほかに「Carbon Crystal」などのレアなクラフト用アイテムも購入できるが、Ismail氏によるとゲーム内ショップで販売されているものはすべてゲームプレイを通じて入手できるという。ショップで購入できるのは、あくまで時間をかけたくないプレイヤーのためのオプションというわけだ。ただし、Heka Chestから入手できるアイテムについても、ほかに入手手段があるのかどうかはインタビューの文脈からははっきりしない。
海外フォーラムなどでゲーマーの間で主に議論になっているのは、このHeka Chestを開けるには現実のお金を払わないといけないのかどうかだ。特にフルプライスタイトルにおいては、こうしたゲーム内で少額課金が求められるマイクロトランザクションは毛嫌いされる傾向がある。この懸念に対してIsmail氏は、Heka Chestなどのミステリーアイテムはゲーム内通貨でのみ購入できるとしている。ただ、『Assassin’s Creed』シリーズの近作においては「ヘリックス・クレジット」と呼ばれるゲーム内通貨をDLCとして販売してきた経緯があるため、結局のところ実際にお金を使わせたいのではと訝しまれている。本作でもゲーム内通貨が販売されるかどうかはまだ分からないが、このような議論を見るに、さまざまな“時短アイテム”が販売されるようになって久しい現在においても、ゲーマーの納得を得ることはなかなか簡単ではないようだ。